カーポートにソーラーパネルを載せたい!
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「ソーラーパネルが載せられるカーポートはありますか?」といったお問い合わせをいただくことがあります。駐車スペースは結構広い上に、カーポートの屋根上はデッドスペースとなるため、日当たりさえ良ければここで太陽光発電できればムダもなくエコです。ただ、ソーラーパネルは結構重そうで「そもそもカーポートは強度的に大丈夫?」と不安に感じていることでしょう。
ソーラーパネルの重さ
ソーラーパネルは様々なメーカーから販売されており、製品によって重量は異なっています。主要メーカーの製品の重量を調べてみました。パネルの大きさも各製品によってバラバラなため、比較しやすく1㎡あたりの重さも算出しました。ソーラーパネルは、今回の調査で一番重いもので「1㎡あたり約13㎏」という結果でした。
製品 | パネル1枚 | 1㎡あたりの重さ |
---|---|---|
<長州産業> CS-348G81 | 18.8㎏(1,616×1,054㎜) | 約11.0㎏ |
<パナソニック> MS410α | 21.5㎏(1,722×1,134㎜) | 約10.8㎏ |
<シャープ> NQ-230BP | 13.0㎏(1,146×996㎜) | 約11.4㎏ |
<京セラ> KT410W-108HL4B | 25.4㎏(1,722×1,134㎜) | 約13.0㎏ |
<エクソル> XLM72-275SC | 14.5㎏(1,760×768㎜) | 約10.7㎏ |
<ソーラーフロンティア> SFA375-120A | 20.0㎏(1,763x1,040㎜) | 約10.9㎏ |
載せても問題ないカーポート
カーポートが耐えられる重さ
ソーラーパネルをカーポートに載せるということは屋根上から下に向かってかかる力なので、カーポートの「耐積雪強度」をチェックします。耐積雪強度は商品によって異なり、20~200㎝まで設定の幅があります。下記表は、各耐積雪強度を1㎡あたりの耐荷重で計算した場合の数値です。(耐荷重はあくまでも積雪を想定)
耐積雪強度 | 1㎡あたりの耐荷重 |
---|---|
20㎝ | 約61㎏ |
30㎝ | 約92㎏ |
50㎝ | 約153㎏ |
100㎝ | 約306㎏ |
150㎝ | 約459㎏ |
200㎝ | 約612㎏ |
前項のソーラーパネルの重さと比較してもらうと分かりますが、耐積雪強度の数値だけで見ると一番強度の低いカーポートでも問題ありません。問題ないどころか、まったくの余裕です。
ポリカ屋根はおすすめしない
耐積雪強度的には、どのカーポートにもソーラーパネルを載せることはできると言いました。カーポートは屋根の素材で大きく3種類に分けることができます。その内のひとつに光を通すポリカ(ポリカーボネート)製の屋根材がありますが、その上に載せるのはやめた方がいいです。ポリカ屋根カーポートは比較的安い商品が多いため、費用を抑えるために選択したくなるかもしれません。ただ、ポリカ屋根はカーポートの性能以上の力がかかると躯体の損傷を防ぐため、屋根材が抜けるように設計されています。強度上に問題がなくても、安全上の問題があります。
載せるなら折板カーポート
ソーラーパネルを載せるなら、おすすめは「折板カーポート」です。折板とは、山谷山谷と波状に折られたガルバニウム鋼板製の板のことです。板自体の厚みは0.6㎜や0.8㎜とかなり薄いですが、波状にすることで荷重に対しての強度が上がります。この折板を屋根材として使ったカーポートは強度が高いため、雪の多い地域では一般的でよく見かけるカーポートです。
ポリカ屋根と違って折板屋根は、構造上屋根材が外れるようにはなっていません。カーポートの梁の上に折板を置いて固定しているため、荷重に対して強いのが特長です。
ソーラーパネルを載せた事例
当店では、今まで数多くの折板カーポートを販売施工してきました。実際にソーラーパネルを載せたというお客さまもたくさんいますが、それによってカーポートに不具合が起こったという報告は過去にまだ1件もありません。お客さまに送っていただいた施工事例の中には、下記のようにソーラーパネルを載せた後のお写真が写っていることもあります。
茨城県 M様
山口県 S様
大阪府 O様
宮城県 K様
宮城県K様の声
とても評判がいいです。搭載しているソーラーも、バンバン発電しています!ソーラーそのものが非常に重いのですが、さすがに4本柱(北側は3本柱)ですので、今年の冬の大雪にも余裕で耐えました!
角度の注意点
ソーラーパネルに太陽光を効率よく当てるため、「カーポートの屋根角度を変えることはできないか?」というご質問をいただくことがあります。折板カーポートは雨水を雨樋側に流すため、勾配角度「2度」の傾斜がついています。この角度を変更するとカーポート本体の強度を保てない可能性があるため、変えることはできません。ソーラーパネルに傾斜をつけたい場合は、別途架台を載せるといったことでご対応ください。
リクシルの折板カーポート
リクシルで折板カーポートと言えば「カーポートSW」「カーポートST」の2シリーズです。最大手のリクシル品質なので、ソーラーパネルを載せても安心です。この2つのシリーズの違いは、耐積雪強度で分かれています。
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カーポートSW
耐積雪「30㎝」「50㎝」の2タイプあります。雪が降らない地域であれば、柱本数も少なく金額も抑えられたこちらのカーポートで問題ありません。なお、2つの耐積雪タイプはほぼ金額は変わらないため、より強度の高い「耐積雪50㎝」タイプがおすすめです。
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カーポートST
耐積雪「100㎝」「150㎝」「200㎝」の3タイプあります。荷重が長期間続くことを想定した長期荷重設計です。柱本数が少ないということもあり、「耐積雪100㎝」タイプが一番人気があります。お住まいの地域の積雪量を考慮してどのタイプがいいか考えてみてください。
下記は、駐車台数・デザインの全ラインナップです。ご希望の形をクリックし、金額の詳細をチェックしてみてください。商品ページでは耐積雪強度を変更することもできます。