「また鳥のフンが…!」朝、愛車を見ると白や茶色の斑点がべったり。鳥のフン被害はドライバーにとって悩ましい問題ですよね。実は鳥のフンは見た目以上に車の塗装へ深刻なダメージを与えます。
今回は「鳥のフンが車に与える悪影響」と「正しい落とし方・洗車方法」、さらに被害を防ぐ対策まで徹底解説します。大切な愛車を守るために、ぜひ参考にしてください!
- 鳥のフンが車の塗装に与える悪影響
- 鳥のフンの正しい除去方法とNG行為
- 鳥のフン被害を防ぐための対策
- LIXILのカーポートのメリットと活用方法
鳥のフンが車に与える悪影響:すぐに落とすべき理由
まず知っておきたいのは、鳥のフンを放置すると車の塗装にどんな悪影響があるかということです。「ただ汚れるだけでしょ?」と思いきや、鳥のフンには塗装を傷める危険な要素が詰まっています。
強い酸性で塗装を侵食する
鳥のフンが厄介なのは、その強い酸性にあります。鳥類は木の実や虫を丸のみし、胃で強力な消化液によって溶かします。
この消化の過程で生じた尿酸などの成分が、フンとして排出されるのです。尿酸は非常に酸性度が高く、車の塗装(塗膜)に付着すると化学反応で塗装面を溶かし始めます。
車のボディは一般的にアルカリ性には強いものの、酸性の物質には弱い特性があります。そのため、鳥のフンが付着すると塗装面にとっては非常に危険。フンが付着した直後から塗装の浸食がスタートすると言われています。
放置するとシミ・塗装剥がれの原因に
「少しくらい付いてても後で洗おう」とフンを放置すると、時間の経過とともに被害は深刻化します。付着後2~3時間も経つと、塗装表面への浸食が始まり、まず塗装に輪染み(シミ)が残ります。
私たちが肉眼で確認できるシミができた時点で、既に塗装内部まで影響が及んでいる可能性があります。
さらに半日~1日以上放置すると、フンの強酸が塗装をどんどん浸透し塗膜の破壊が進行。ひどい場合は塗装面が膨らんだり、ひび割れて剥がれてしまうことすらあります。
実際、「朝フンをされて夕方に落としたら、もう手遅れで再塗装になった…」というケースもあるほどです。
フンの固着物や尿でさらなるダメージ
鳥のフンが厄介なのは酸性だけではありません。フンの中には、鳥が消化しきれなかった木の実の殻や砂粒などの固形物も含まれています。
これらが塗装表面に張り付いた状態で乾燥すると硬いヤスリのようになり、下手に擦ると塗装を物理的に傷つけてしまいます。
また、鳥のフンの白っぽい部分は尿にあたります。尿にはアンモニアが尿酸として含まれ、これも強い酸性です。フンと混ざった尿酸が乾燥してこびり付くと、塗装面を局所的に強く酸化させる原因になります。
コーティング車でも油断禁物
「うちはボディにコーティングしてるから大丈夫」と思う方も要注意。確かにガラスコーティングやワックスは酸性雨などから塗装を守りますが、鳥のフンの強酸性はコーティング被膜さえ侵すほど強烈です。
コーティング施工車でも、フンを長時間放置すると被膜が破壊され、その下の塗装にダメージが及びます。
鳥のフンは付着したらすぐ落とす!
鳥のフンを侮って放置すると、短時間でも塗装にシミが残り、長時間では塗装剥げや再塗装のリスクがあります。愛車の美観と塗装を守るため、「鳥のフンを見つけたら即対処」が鉄則です。
鳥のフンの効果的な落とし方【応急処置と洗車のコツ】
付着した鳥フンを安全に除去するには、正しい手順とNGな方法を知っておくことが大切です。
ここでは鳥のフンの効果的な落とし方と、やってはいけない対処法をまとめます。「あ、フンが!」となった時に慌てず対処できるように押さえておきましょう。
1. 付着直後なら水拭きでサッと除去
一番簡単なのは、フンが乾かないうちに拭き取ることです。鳥フンに気づいたら、できればその場ですぐ対処しましょう。フンがまだ湿って柔らかいうちは、
- 濡れた布やウェットティッシュでやさしく拭き取る
- 流水で洗い流す(ホースやペットボトルの水でも可)
といった応急処置で、大抵はスルッと落とせます。ポイントは強く擦らないこと。ベチャっと広げてしまうと塗装面にフンが拡散し、シミの範囲が広がる恐れがあります。あくまでポンポンと優しく押さえて取り除きましょう。
出先で水が手に入らない場合は、コンビニで飲料水を買ったり、ウェットティッシュを利用するのも手です。それも難しければ乾いたフンだけでもティッシュで摘み取るように除去し、塗装面に付着する時間を短くするよう心がけてください。
2. フンが乾いていたら「水でふやかす」のが鉄則
気づかず時間が経ってフンが乾いてしまった場合は、無理に剥がそうとするのはNG!固まったフンをゴシゴシ擦ると、塗装ごと削って傷を付けてしまう可能性があります。そこで大切なのが「水でふやかす」ひと手間です。
<乾いた鳥フンの落とし方>
- フンの上に濡れタオルや濡れティッシュを乗せて、しばらく放置する。
水分を十分含ませて、フンを柔らかく戻します。5~10分程度置いておくとよいでしょう。 - ゆっくりフンを持ち上げるように除去する。
爪先やティッシュでフンの端を引っ掛け、擦らずにつまみ取るイメージです。ゴシゴシこするのは厳禁! - 残った汚れは濡れた布でやさしく拭う。
多少シミが残っても、後で洗車すればOKです。無理に完全除去しようとしないこと。
このとき、水ではなくぬるま湯(お湯)を使うとより効果的です。お湯を含ませた布をフンに被せておくと、蒸気で早く柔らかくなります。ただし高温すぎると塗装に良くないので、50℃程度までのぬるま湯にしましょう。
3. それでも落ちない頑固な汚れには専用クリーナー
水やお湯でふやかしても落ちない頑固なフン跡には、市販の鳥フン専用クリーナーや中性洗剤の力を借りましょう。カー用品店には「鳥フン除去スプレー」「虫・フンクリーナー」といった製品が売られています。これらはフンを化学的に柔らかくする成分が含まれており、吹きかけてしばらく置いてから拭き取るだけでかなり落としやすくなります。
家庭にあるものでは、食器用の中性洗剤を薄めたものや重曹水(弱アルカリ性)なども効果的です。布やスポンジに染み込ませ、フンの上にパックするように乗せて数分置いてから拭き取ってみてください。
ワンポイント:車内に応急キットを常備しよう
鳥フン被害はいつ遭遇するか分かりません。ウェットティッシュや小型のスプレーボトル(水用)、使い古しの柔らかい布などを車に積んでおくと、出先でもすぐ対応できます。「備えあれば憂いなし」です!
4. フン除去後は必ず洗車しよう
フンを取り除いた後、その部分だけ拭いて終わり…は実は不十分です。除去後も塗装面に見えない酸性成分が残留している可能性があります。また、除去作業中に周囲へ汚れや水が広がっているかもしれません。そこで仕上げにきちんと洗車することを強くおすすめします。
ホースの水やバケツの水でざっと流し、カーシャンプーで洗ってから綺麗な水で洗い流しましょう。最後に柔らかいクロスで水気を拭き取れば完了です。ボディに水滴が残っていると、そのまま**ウォータースポット(雨ジミ)**になることもありますので、拭き上げまで丁寧に行ってください。
やってはいけないNG行為
効果的な落とし方と合わせて、鳥フン処理で絶対にやってはいけないNG行為も知っておきましょう。誤った対処はかえって塗装を傷める原因になります。
- NG①:乾いたまま擦る – 固まったフンをそのまま雑巾で擦ると、塗装面に無数の傷が付きます。必ず水分を与えてから。乾いたタオルでゴシゴシは厳禁!
- NG②:硬いもので削り落とす – 爪やヘラなどでこそげ落とすのは危険です。フンと一緒に塗膜まで削り取ってしまいかねません。
- NG③:一気にこそぎ落とす – 焦って力任せに取ろうとすると、フンが周囲に広がったり、塗装ごとはがれる恐れも。ゆっくりじっくり除去しましょう。
- NG④:フロントガラスでワイパーを作動 – ガラスについたフンをそのままワイパーで拭おうとすると、フンに混ざった砂粒や昆虫の殻がワイパーゴムに挟まりガラスを傷つけることがあります。視界が悪くても、いきなりワイパーを動かさず、まず手で除去してください。
これらに気を付けていれば、鳥のフン除去で愛車を傷つけるリスクはぐっと減ります。「柔らかくして優しく取る」を徹底し、大事なボディを守りましょう。
鳥のフン被害を防ぐ対策【駐車場所とカーポート活用】
付着後の対処も大事ですが、そもそも鳥フンを落とされないように予防することが一番です。ここでは日頃からできる鳥フン被害の防止策について紹介します。ちょっとした工夫から本格的な設備導入まで、状況に応じて取り入れてみてください。
鳥が集まりやすい場所を避けて駐車
まず基本中の基本は、鳥のフン爆撃ゾーンに車を停めないことです。具体的には以下の場所はできるだけ避けましょう。
- 電線の下 – 電線はハトやムクドリが休憩する定番スポット。真下の車は格好の標的です。
- 街路樹や大木の下 – 木の枝は鳥の止まり木になります。枝が張り出した直下も危険ゾーン。
- 建物の軒下や看板の下 – ツバメなどが巣を作っていることも。フンが落ちている痕跡があれば要注意。
- 水辺や餌場の近く – 池の周りや飲食店のゴミ置き場近くは鳥の通り道。できれば離れた場所に。
もし駐車場自体が電線の下など避けられない場合、できるだけ前後向きを変えるなどして被害を受けにくい配置を工夫しましょう(※完全には防げませんが…)。「最近ここによくフンが落ちているな」という場所には停めないだけでも被害率は下がります。
サイドミラーを畳む
意外かもしれませんが、サイドミラーを畳んでおくだけで鳥フン被害が減るケースがあります。鳥は自分の姿が映る鏡に興味を示し、攻撃やマーキングでフンをすることが知られています。
特に繁殖期のオス鳥は縄張り意識が強く、ミラーに映る自分を「侵入者」と勘違いしてフンをかけて威嚇することも…。車を駐める際はドアミラーを格納し、鳥に余計な刺激を与えないようにしてみてください。
防鳥グッズを活用する
自宅駐車場で被害に悩んでいるなら、防鳥グッズの力を借りるのも有効です。住宅周りで使える代表的な鳥よけグッズには次のようなものがあります。
- キラキラ光るテープやCD – 光の反射で鳥を驚かせる。木やアンテナに吊るすだけで簡単設置。
- 目玉模様のバルーンやステッカー – 捕食者の目を模した模様で鳥を威嚇。ベランダや駐車場周りに掲示。
- 忌避剤スプレー – 鳥の嫌がるにおい成分をまく。車そのものにかけるタイプも市販されています。
- 超音波・音響装置 – 人には聞こえない高周波音や猛禽類の鳴き声で鳥を遠ざける装置。
- 鳥の天敵の模型 – カラスやフクロウのリアルな人形を置いておくと、小鳥やハト避けになる場合も。
これらは100均で手に入るものも多く、手軽に試せます。ただし鳥も学習するため、最初は逃げても「害がない」と分かると慣れて戻ってくることも…。定期的に場所を変えたり、複数の手段を組み合わせて使うとより効果的です。
屋根付き駐車場(カーポート)の設置
根本的な対策として、思い切ってカーポート(簡易車庫)を設置するのも検討しましょう。初期費用はかかりますが、鳥のフンだけでなく雨や紫外線、黄砂、落ち葉などあらゆる汚れから車を守ってくれるため、長い目で見ればメリットは大きいです。
簡易的なテント式のカーポートであれば、安価なものは10~15万円程度から市販されています。しっかりした柱と屋根のあるタイプでもピンキリですが、予算やスペースに応じて選ぶことができます。カーポートがあれば常に屋根下駐車になるので、鳥のフン被害とはほぼ無縁になります。
LIXILのカーポートで愛車をしっかりガード!
カーポート選びで人気なのがLIXIL(リクシル)の製品です。LIXILのカーポートは種類が豊富で、デザイン性と機能性を兼ね備えたモデルが多いのが特徴。例えば、
- デザインタイプの「カーポートSC」シリーズは、屋根の骨組みが外から見えないスッキリした見た目で建物との調和抜群。スタイリッシュな外観で住宅の美観を損ないません。
- 高強度タイプの「カーポートST」シリーズは、雪や強風に耐えられる頑丈設計。地域の気候条件に合わせて選べ、耐風圧42m/sや耐積雪20〜50cm対応のモデルもあります。
- コスパ重視タイプの「フーゴ」「ネスカ」シリーズは、標準的な機能を備えつつ価格を抑えたモデル。初めてのカーポート設置にも手を出しやすいです。
特にカーポートSCはグッドデザイン賞を受賞するなど評価が高く、「シンプルなのに高級感がある」と人気です。アルミ製の屋根と柱だけの構成で錆びにくく耐久性も優れており、「デザイン性が非常に高く、雪や風にも強い」というユーザーの声もあります。

もちろんカーポート設置には工事費用も含め数十万円の出費になりますが、愛車を長期間キレイに保護できる安心感は大きいでしょう。鳥フンで毎回洗車する手間や再塗装のリスクを考えれば、十分検討の価値ありです。
まとめ:日頃のひと工夫で愛車をフン害から守ろう
鳥のフン被害は完全になくすことは難しいですが、駐車環境の工夫や防鳥対策で被害を最小限に抑えることができます。
鳥の習性を知り、「ここに停めたら危ないかも」と予測することで無駄なフン爆撃を避けましょう。可能であればカーポートなど物理的にガードする設備導入も検討してみてください。
- 鳥のフンは強い酸性を含み、車の塗装を侵食する
- フンを放置するとシミや塗装剥がれの原因になる
- 乾燥したフンには砂粒が含まれ、擦ると傷がつく
- コーティング車でもフンの酸性には耐えられない
- フンを見つけたらすぐに水拭きで除去する
- 乾燥したフンは水でふやかしてから優しく取る
- 市販の鳥フンクリーナーや中性洗剤が効果的
- 除去後は洗車して酸性成分を完全に洗い流す
- 電線や木の下は鳥が集まりやすいので避ける
- サイドミラーを畳むと鳥の縄張り争いを防げる
- 防鳥グッズの活用でフン被害を減らせる
- カーポートがあれば鳥のフン被害を根本的に防げる
- LIXILのカーポートはデザイン性と耐久性が高い
- 予防策を取り入れれば洗車の手間が減る
- こまめな対策で愛車の美観と価値を守れる
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