福岡県S様のカーポート施工例【カーブポートシグマⅢ 2台用】

福岡県にお住まいのS様から、ご意見・ご感想とカーポート完成後のお写真もいただきました。この度は、ご依頼いただき誠にありがとうございました。

カーポート施工例

カーポート完成写真

福岡県S様 カーポート施工写真

商品仕様

商品名 カーブポートシグマⅢ 2台用
仕様 サイズ:奥行4,980㎜、横幅4,837㎜
柱:ロング柱28
カラー:シャイングレー
屋根材:熱線吸収アクアポリカ(ライトブルー)
追加工事 ハツリ工事、奥行カット

的確に対応していただき満足しています

いただきましたアンケート

コウケンネットをご利用された理由は?

インターネットで調べた結果、価格が安いことが最大の理由です。

価格やコウケンネット担当者の対応はいかがでしたか?

価格は、予定価格内に収まり満足しています。担当者の方は、思った以上に親切で助かりました。

施工業者の対応はいかがでしたか?

的確に対応していただき満足しています。

完成後、ご満足していただけましたでしょうか?

現時点では満足しています。年数経過とともに不具合は発生すると思いますが、アフターケアがどうかが本当の意味で真価が問われるのではないかと考えます。

カーポート専門館スタッフより

カーポート専門館スタッフ

カーポート専門館

コウケンNETでお買い上げいただき誠にありがとうございます。満足していただいているようでうれしく思っております。何か不備等がございましたらご連絡ください。すぐに対応させていただきます。

気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください^^

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    カーポートのプロから解説

    福岡のS様、この度は誠にありがとうございました。アンケートにも詳細にお答えいただき、スタッフ一同、大変うれしく拝見いたしました。

    S様の事例をご覧になって、「このカーポートは今もあるのかな?」「うちの駐車場はコンクリートだけど、工事はできるんだろうか?」など、様々な疑問や関心をお持ちになったかもしれませんね。

    こんにちは、コウケンNETカーポート専門館の池本です。私はこれまで約20年間、こうしたカーポート工事の専門家として、多くのお客様のお悩みをお伺いしてきました。

    S様のこの施工事例は、実はカーポート選びで非常に大切な「3つのポイント」が詰まった、素晴らしいお手本のような事例です。

    今日はプロの視点から、この事例の背景にある情報と、今カーポートをお考えのあなたに知っておいてほしい「後悔しないための知識」を、分かりやすく解説させていただきますね。

    1. 商品の「今」を知る:安全基準は進化しています

    まず、皆様が一番気になさる「商品」についてです。

    S様が設置されたのは、LIXIL(当時はトステムブランドでした)の「カーブポートシグマⅢ」という商品です。丸みのあるR型の屋根が特徴で、非常に人気が高く、長年にわたりスタンダードとして愛されたカーポートでした。

    ここで最初にお伝えしなくてはならない大切なことがあります。

    実はこの「カーブポートシグマⅢ」は、残念ながら2015年頃にメーカーでの販売が終了(廃番)となっております。

    「じゃあ、同じようなカーポートはもう無いの?」とご不安になるかもしれませんが、ご安心ください。

    メーカーからは、この「シグマⅢ」の使いやすさやデザインを受け継いだ、公式の「後継機種」がしっかりと発売されています。

    「カーブポートシグマⅢ」の直接の後継機種は「ネスカR」という商品です。そして現在、LIXILのスタンダードなR型カーポートの主流は、「フーゴR」というモデルになっています 。

    私がここで皆様に注目していただきたいのは、ただ名前が変わった、という点ではありません。

    それは「安全基準の進化」です。

    S様が設置された当時の「シグマⅢ」の標準的な耐風圧強度は、38m/s(秒速38メートル)相当でした 。これでも十分な強度ですが、その後継である「ネスカR」は 40m/s、そして現在の主流である「フーゴR」は42m/sが標準仕様となっています。

    ※いずれも耐積雪性能は20cmが標準です

    これは、何を意味しているのでしょうか?

    ここ十数年で、日本各地でこれまで想定されていなかったような大型台風や局地的な強風が増えている、と皆様も感じていらっしゃると思います。それに応じて、メーカーもカーポートの設計を見直し、より高い安全基準を標準にしている、という証拠なのです。

    デザインは似ていても、安心・安全の性能は着実に進化しています。

    カーポートは一度設置したら、10年、20年とご家族の暮らしを守るものです。私は、目先の安さだけで選ぶのではなく、こうした現在の安全基準(耐風圧強度42m/s)をクリアした商品を選ぶべきだと強く考えています。

    2. 施工の「技」を知る:「ハツリ工事」と「奥行カット」

    次に、S様の事例の工事内容に注目してみましょう。

    「追加工事」の欄に、「ハツリ工事」と「奥行カット」という記載があります。これこそが、お客様の不安を解消するプロの技術です。

    「ハツリ工事」というのは、S様のお宅のように、駐車場がすでにコンクリートやアスファルトで舗装されている場合に使う技術です。

    カーポートの柱は、ただ地面の上に置くのではありません。安全のために、地中に深く埋め込み、コンクリートでしっかりと基礎を作って固定する必要があります。そのために、既存のコンクリートの床を専用のカッターやドリルで四角く切り取り、柱の穴を掘る作業。これが「ハツリ工事」です。

    「うちはもうコンクリートを打ってしまったから、カーポートは無理かな…」

    こうご相談いただくことが本当に多いのですが、この「ハツリ工事」を行えば、全く問題なく、安全に設置が可能です。むしろ、頑丈なカーポートを建てるためには必須の作業なのです。

    もう一つの「奥行カット」。

    S様邸のカーポートは、メーカーの規格サイズである奥行4,980mm(約5メートル)のモデルがベースです。しかし、恐らく敷地がその規格サイズぴったりではなかったのでしょう。そこで、現場で屋根材や骨組みの一部を「カット(切断)」して、敷地の形にぴったり合わせています。

    「うちの土地は、カタログ通りじゃないから…」

    これもよくあるご相談です。ですが、ご安心ください。メーカーが定めた強度を保てる範囲であれば、敷地に合わせて部材を加工することは日常的な作業です。斜めの土地に合わせて加工することさえ可能です。(R型ではできなく、F型でのご提案になります)

    カタログの規格品を、お客様の敷地という「一点物」に合わせて最適にカスタマイズする。これこそが、我々施工業者の腕の見せ所なのです。

    3. お客様の「視点」を知る:本当の価値はどこにあるか

    そして最後に、私が最も感銘を受けたのが、S様のアンケートのお言葉です。

    「現時点では満足しています。年数経過とともに不具合は発生すると思いますが、アフターケアがどうかが本当の意味で真価が問われるのではないかと考えます。」

    私は、これこそがカーポート選び、そして業者選びにおける「真理」だと思っています。

    商品は進化し(シグマⅢからネスカRへ)、施工技術(ハツリ・カット)でお客様の敷地に対応する。それは、プロとして当然の務めです。

    しかし、S様がおっしゃる通り、私たちの仕事は「工事が完了したら終わり」ではありません。

    むしろ、工事が完了し、お客様の生活が始まったその日からが、「本当のお付き合いの始まり」だと私は信じています。

    台風が来た後、大雪が降った後、あるいは何年か経って「ちょっと調子が悪いのだけど」とお電話をいただいた時に、すぐに対応させていただく。それこそが、S様のお言葉にある「本当の真価」です。

    S様が選ばれた「熱線吸収アクアポリカ」(インプット)という屋根材も、夏場の車内温度の上昇を抑え、雨で汚れを落ちやすくする、長期的な快適性を考えた素晴らしい選択でした。(しかし、残念ながら現在ではアクアポリカは選択することはできません)

    このように、古い施工事例であっても、そこには「現在の安全基準」「柔軟な施工技術」、そして「アフターケアの重要性」という、今カーポートを選ぶ上で絶対に欠かせないヒントが詰まっています。

    S様の事例から学んだことを活かして、あなたにも「設置して本当に良かった」と10年後も思っていただけるような、後悔のないカーポート選びをしていただきたい。私たちは、そのために全力でお手伝いさせていただきます。どんな小さなご不安でも、遠慮なくご相談くださいね。