カーポートにサポートはつけるべき?
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カーポートのオプションの中に、「サポート」というものがあります。サポート柱と呼んだりもします。このサポートですが、結論から言うと、かなりおすすめのオプションです!それでは、「そもそも、サポートって何?」や「どういう効果がある?」といったことに答えながら、なぜこれがおすすめなのかを解説していきます。
サポートとは
片流れの弱点をカバー
片流れカーポートとは、屋根を支えている柱が、車を中心にして左右どちらか片側のみに建っているタイプのカーポートのことです。片支持や片持ちとも呼ばれています。サポートは、この片流れカーポートのみに取り付け可能なオプションです。柱が両側に建つ両支持タイプのカーポートには、サポートの設定はありません。
片流れカーポートは、大きな屋根を片側のみの柱で支えているという構造上、下記のようなことが起こってしまいます。
積雪時に屋根が垂れ下がる
強風時のバタつき・ねじれ
カーポートは結構風で揺れます。屋根の面積が広いため、吹き上がってくる風の影響をモロに受けるためです。特に片流れカーポートの場合は、片側が地面に固定されていないため、揺れやバタつきが大きくなります。サポートを付けておくことで、これを軽減します。また、揺れが少なくなると、カーポートの金属疲労も軽減できるという効果もあります。
カーポートには、風に対する強度が設定されてはいますが、風の動きは特に予測不可能です。瞬間的に強く吹いたり、部分的に強さが異なったりすることで、屋根にねじれが起こることがあります。屋根材がポリカのカーポートは、強風にあおられると、カーポートの躯体を守るため、屋根材が外れるように設計されています。
カーポートの強度をアップ
すべてのカーポートには、雪に対する強さ「耐積雪強度」と風に対する強さ「耐風圧強度」の2つが設定されています。サポートは、垂れ下がりやバタつきを軽減するだけでなく、カーポートの強度自体もアップさせます。サポートだけで、どの程度強度が上がるかという具体的な数値は、メーカーからは公表されていませんが、耐積雪強度は上がるはずです。
なぜかと言うと、リクシルの片流れカーポートには、耐積雪強度を上げる「耐積雪パッケージ」というオプションがあります。例えば、最も一般的なネスカというカーポートは、耐積雪強度が20㎝なのですが、この耐積雪パッケージを付けると「30㎝」に上がります。この耐積雪パッケージの内容に、サポートが含まれています。あとは、「カーポートSC」というカーポートに関しては、サポートを付けるだけで、耐積雪強度が20㎝から「30㎝」、耐風圧強度が基準風速V0=40m/sから「基準風速V0=44m/s」にアップします。このことからも、サポートには耐積雪強度を上げる効果があると言えます。
着脱式サポートがおすすめ
サポートには、「固定式」と「着脱式」の2種類があります。文字通り、着脱式は簡単に取り外しが可能なタイプです。簡単に取り外せると言っても、サポート自体は地面にも固定されているため、強風では外れません。駐車時や車の乗り降りにサポートが邪魔になるということもあるので、普段は取り外しておける「着脱式サポート」の方がおすすめです。ただ、外しておくなら、予測できない急な天候の変化には注意してください。
最後に、積雪や強風は、どこの地域でも起こり得ることです。サポートは、金額的にそれほど跳ね上がるオプションではありません。価格の割にとても効果が高いため、そういった意味でも片流れカーポートなら、付けておくことをおすすめしています。