カーポート施工解説
コウケンネットでは、商品のみならず施工付きでも、エクステリア商品を全国に販売しています。今までさまざまな商品を施工させていただきましたが、その数ある実績の中で、もっとも多く施工をしてきたのが「カーポート」です。お客さまがお住まいの都道府県内の、経験豊富な腕利きの施工士がお伺いし、施工させていただきます。ご安心しておまかせください。
施工当日の注意点
施工当日は、設置位置の最終確認を行うため、お客さまにお立ち会いをお願いしています。基本は、当社からご提出した図面通りに工事を行いますが、最終的に柱位置や高さが大丈夫かということを、お客さまと一緒に確認していきます。少し柱位置をずらして、カーポート全体の位置をずらすといった対応も可能です。施工が始まると設置位置は動かせませんので、お客さまがもっとも使い勝手がよい位置を決めてください。
通常、施工士の到着時間は午前8時30分~9時頃となっています。お立ち会いに必要な時間は「20~30分ほど」です。複雑な現場やご確認事項が多い場合は、さらに時間がかかる場合もあります。完成時のお立ち会いは、可能であればお願いしています。ただ、作業の進み具合によって完成時刻は前後しますので、ご予定がある場合はお立ち会いなしでもかまいません。その場合は、当日もしくは翌日には完成の確認をしてください。翌々日以降の不具合に関しては、初期不良として対応できない場合があります。ご注意ください。
なお、施工当日が雨天の場合は、施工に影響がでるので延期する場合があります。
カーポートの施工手順
今回施工した商品は、リクシルのカーポート「カーブポートシグマⅢワイド」という商品です。2台用のカーポートですので、施工期間は2日間です。右側には大きな岩があり、カーポートの柱4本の内、1本は岩と岩の間に立ちます。
商品名 | カーブポートシグマⅢワイド ※販売は終了していますが、現行の「ネスカ」「フーゴ」とほぼ同型のカーポートです。 |
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横幅サイズ | 4,837㎜ |
奥行サイズ | 5,686㎜ |
柱 | ロング柱23 |
カラー | オータムブラウン |
屋根材 | 熱線吸収アクアポリカ(ライトブルー) |
基礎
- 1. お客さま立ち会いのもと、実際に柱が立つ位置や高さをしっかりと確認して決めていきます。
- 2. 柱を埋めるための基礎穴を掘っていきます。今回は2台用のワイドタイプなので4箇所穴を掘ります。
- 3. 縦穴を掘るための複式ショベル(抱きスコップ)で地面を掘っていきます。カーポート施工で1・2を争う重労働です。
- 4. 硬い岩盤などがある場合は、ハツリハンマーを使って掘り進めます。
- 5. 基礎穴を掘った時の残土・ガラは、適切に処分する必要があるため、土のう袋に入れていきます。
- 6. 強度を保つため、柱の埋め込み深さや穴の広さはそれぞれ商品によって定められています。今回は、一般地域用のため、深さは約55㎝必要です。
ハツリ工事の注意事項
残土・ガラの量
柱の設置
- 1. 基礎穴が完成したら、そこに次は柱を建てていきます。必須ではないですが、穴の底にプレートを置きます。
- 2. 柱を置きます。下にプレートがあることで、柱が土に埋もれることなく、水平に保ちやすいです。
- 3. 柱基礎用のモルタルを作っていきます。材料は、砂とセメントと水です。
- 4. モルタルは、うまくこねて混ぜないと強度が出ません。この作業が重労働で、穴掘りと同じくらい大変です。カーポートの柱本数が多い場合は、ミキサー車が必要なこともあります。
- 5. 柱まわりにモルタルを流し込んでいきます。
- 6. 柱が垂直に立っているか水平器で確認しながら、レベルを調整していきます。モルタルは少しずつ固まっていくので時間との闘いです。
- 7. 2台用カーポートの片側2本の柱が立ちました。今回はモルタルが固まるまで、1日置きます。しっかり固まってから次の作業に進みますので、1日目は終了です。
骨組み
- 1. モルタルを流してから1日経過し、片側の柱2本の基礎がしっかりと固まっています。
- 2. 穴だけ掘っていた片側の基礎穴に柱を立てます。こちらはまだモルタルは流しません。先に固めると、骨組み取付後に柱のねじれが発生した場合、対応できません。
- 3. 柱と柱を「梁」で繋ぎます。この時点ではまだ仮止めで取り付けておきます。
- 4. 梁の中央に「棟木」を取り付けます。ここから先は本締めで止めていきます。
- 5. 「後枠」を取り付けます。
- 6. 「母屋」を取り付けていきます。母屋は、カーポートの左右の一番外側から順番にビス止めしていきます。
- 7. 施工士が二人いるので、素早く終わっていきます。
- 8. 「コーナーキャップ」を取り付けます。コーナーキャップには、雨漏りしないようシーリング材を使って防水処理を施します。
- 9. 「側枠」を取り付けます。
- 10. 「アーチ」を取り付けていきます。アーチは、本数が多いです。これでカーポートの骨組みが完成です。片側の柱基礎をしっかり固めているので、母屋やアーチなどの取り付け時もグラつかず安全です。
- 11. 骨組み完成後、モルタルで固めていないほうの柱位置を調整します。この時、柱がねじれていないか、反対側の柱と平行かなどをしっかりと確認し、微調整します。
- 12. わずかな調整ですが、この先のカーポートの寿命に大きく影響します。時間をかけて入念にチェックします。
屋根パネル
- 1. ここからは屋根パネルを張っていきます。屋根パネルのポリカーボネートには、表面にキズがつかないようにフィルムが貼られています。
- 2. 屋根パネルを張る前の、骨組みの状態を上から見た写真です。
- 3. まず、屋根パネルに貼られているフィルムを、骨組みにはめる部分だけ剥がし、棟木・後枠のパネル受けの部分にはめて取り付けていきます。
- 4. 屋根パネルが弱い風で飛ばされないように、アーチカバーと側枠カバーを、パネルのフィルムを外しながら取り付けます。
- 5. 屋根パネルは、カバーとパネルの隙間から雨が漏れないようシーリング材で、しっかりと防水処理を施します。
- 6. 1枚ずつしっかりとはめていき、全体のパネル張りを終わらせていきます。これは屋根下からの写真です。
仕上げ
- 1. いよいよ仕上げの作業です。仮止めしていた柱と梁のビスを全て本締めしていきます。
- 2. 柱が垂直か水平器で確認し、反対側の柱と水平であるかも、最終チェックしていきます。
- 3. 柱の傾きのチェックが終わったら、片側の固めていなかった方の基礎穴にモルタルを流し込みます。最後に「雨樋」を取り付けて完成です。
完成
2台用カーポートが完成しました。敷地にぴったり納まってきれいに仕上がっています。
おすすめのカーポート
今回施工を解説したカーポートは販売が終了し、新しいシリーズのカーポートになっています。ただ、施工方法は基本的には変わりません。全国の腕利き施工士が、しっかりと施工を行いますのでご安心ください。またコウケンネットでは、すべてのカーポートに「長期10年保証」を無料でお付けしています。コウケンネットの安心サービスと安心施工で、カーポートをご検討ください。