こんにちは、カーポート専門館の池本です。
「台風に弱いカーポートが知りたい」というお問い合わせをいただくことがあります。
なかなか答えづらい質問です。なぜかというと、台風の強さや地域、瞬間の風速によって被害の影響が異なるからです。
そこで今回はカーポートに設定されている耐風圧強度から解説をしていきます。
台風に弱いとされるカーポートはあるか?
カーポートには耐風圧強度が設定されていて、2023年10月現在では以下の強度表記が多いですね。
- 耐風圧強度34m/s
- 耐風圧強度38m/s
- 耐風圧強度42m/s
- 耐風圧強度46m/s
15年ほど前から、上から2つ目の「耐風圧強度38m/s」がスタンダードになり始めていましたが、現在新しく発売されるカーポートのほとんどは、上から3つ目の「耐風圧強度42m/s」です。
「台風が大型化している」という情報もありますが、カーポートの強度もどんどんUPしています。
強度はUPしているものの、強い台風が上陸してしまうと、やはりカーポートの屋根が飛ばされるなどの被害は出てしまいます。
これはカーポート専門館の経験値ですが、以下の通りです。
- 耐風圧強度34m/s:現在販売していないので当社施工での被害は不明だが、他社施工物件での被害連絡は多い
- 耐風圧強度38m/s:屋根が飛ばされたという連絡があるが多くはない
- 耐風圧強度42m/s:被害は非常に少ない
- 耐風圧強度46m/s:全国販売17年目だが被害報告ゼロ
このように、最低でも耐風圧強度38m/s以上のカーポートを選択するようにしてください。
2023年10月現在では耐風圧強度42m/sがスタンダードになりつつありますが、38m/sでも決して弱いわけではありません。
耐風圧強度が表記されていないカーポートは34m/s以下の可能性もあるので、必ず確認してくださいね!
見た目は同じように見えますので・・・
屋根の材質で強度を考える
台風に弱いカーポートは、屋根の材質である程度見極めることも可能です。
20年ほど前は屋根材が「波板」の商品もたくさんありましたが、現在は私の知る限りでは販売されていません。
この波板は風に強くないんですよね・・・金額は安いのですが。
まだ販売されている場合で、風に対する強度を心配しているのでしたら、屋根材が波板のカーポートは避けた方がいいです。
逆に風に強い屋根材は「アルミ」「スチール折板(ガルバリウム鋼板)」です。
アルミの屋根材はビスでしっかり固定されていますし、スチール折板はボルトで固定されている最強の強度です。
どちらも風で屋根が外れた経験はありませんし、構造上そのようなことは起こりづらいですね。
もっとも普及しているポリカーボネート屋根は、耐風圧強度がピンキリですので、見た目が同じでも耐風圧強度に差が出る可能性があるので、必ず強度の確認をしておいてくださいね!
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