カーポートSCサイドスクリーンのメリット・デメリット完全ガイド

カーポートSCのサイドスクリーンは、スタイリッシュなデザインと高い機能性を兼ね備えた人気のオプションです。

風や雨から車を守り、プライバシーの確保にも役立つサイドスクリーンですが、導入する際にはいくつかの注意点があります。

本記事では、カーポートSCのサイドスクリーンを検討している方に向けて、その特徴やメリット、そして設置時のポイントを詳しく解説します。

サイドスクリーンの選び方や注意すべき点を知り、後悔のない選択をするための情報をお渡しします。

デメリットについても解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

この記事のポイント
  • カーポートSCサイドスクリーンの特徴と役割
  • サイドスクリーンの取り付け位置や影響
  • 着脱式サポート柱の必要性と注意点
  • サイドスクリーンの種類と選び方
目次

カーポートSCのサイドスクリーンとは?

カーポートSCの概要と特徴

カーポートSCの概要と特徴

カーポートSCは、リクシルが提供するスタイリッシュで機能的なカーポートシリーズの一つで、そのデザイン性と強度の高さから非常に人気があります。

カーポートSCの最大の特徴は、屋根がアルミ製である点です。従来のカーポートが主にポリカーボネートやスチール折板を採用していたのに対し、カーポートSCは本体と同じアルミ材を採用することで、よりスリムでシャープなデザインを実現しています。

また、ビスが見えない構造や、屋根の厚みを抑えた設計により、洗練された外観を持つ点も特徴です。

カーポートSCは、一般地域用と積雪地域用の2種類のラインナップがあり、それぞれ耐積雪強度や耐風圧強度が異なるため、地域や使用環境に合わせて選択することが可能です。

さらに、複数のバリエーションやカラーオプションも用意されており、敷地や住宅のデザインに合わせてカスタマイズできます。

サイドスクリーンの役割と重要性

サイドスクリーンの役割と重要性
サイドスクリーンH2000

カーポートSCのサイドスクリーンは、カーポートをより機能的かつ快適にするためのオプションです。

このサイドスクリーンは、主に車を風や視線、雨などから保護する役割を果たします。特に、強風が吹く地域やプライバシーを確保したい場合には、サイドスクリーンの取り付けが非常に有効です。

サイドスクリーンは、カーポートSCの柱の内側に取り付けられるため、従来のカーポートに比べてすっきりとした外観を保ちながら、機能性を高めることができます。また、サイドスクリーンを取り付けることで、カーポートの側面からの雨や日差しを遮断し、車や車内の温度を一定に保つ効果も期待できます。

しかし、サイドスクリーンの取り付けにはいくつかの注意点があります。

特に、カーポートSCの柱が太く、基礎が大きくなることから、敷地の広さや柱の位置には注意が必要です。また、サイドスクリーンを取り付けると、必然的に補助柱や着脱式サポート柱(1台用の場合)が必要となり、これらの柱の配置や収納場所についても考慮する必要があります。

サイドスクリーンは、カーポートSCの機能をさらに高め、車や車内の保護に役立つ重要なオプションです。見た目の美しさと実用性を両立させたい方には、サイドスクリーンの導入を検討する価値が十分にあります。

サイドスクリーンの取り付け位置とその影響

柱の内側に取り付ける理由

柱の内側に取り付ける理由
サイドスクリーン後枠側(水下)取付けH:2000

カーポートSCのサイドスクリーンは、他のカーポートと異なり、柱の内側に取り付けられます。この取り付け位置の選択には、いくつかの重要な理由があります。

まず、柱の内側にサイドスクリーンを取り付けることで、全体のデザインがすっきりとした印象になります。
柱がサイドスクリーンでほぼ見えなります。

カーポートSCは、デザイン性を重視した商品であり、ビスが見えない構造やアルミ材の使用によって、非常に洗練された外観を持っています。

サイドスクリーンが柱の外側に取り付けられると、どうしても見た目に重たさが出てしまう(柱とサイドスクリーンで凸凹に見える)ことがありますが、内側に取り付けることで、スマートで一貫したデザインを維持することができます。

他のカーポートとの違い

他のカーポートとの違い(フーゴにサイドパネル)

カーポートSCのサイドスクリーンの取り付け位置が柱の内側であるのに対し、一般的なカーポートでは、サイドスクリーンやサイドパネルは柱の外側に取り付けられることが多いです。この違いは、見た目や使い勝手に大きな影響を与えます。

他のカーポートでは、サイドパネルが外側にあるため、内側から(駐車場側から)見ると、柱があってその後ろにサイドスクリーンが取り付けられています。凸凹に見えるのでどうしても後付け感が出てしまいます。

従来のカーポートのサイドパネルは屋根と同じポリカーボネートという素材を使っています。

一方、カーポートSCは柱の内側にサイドスクリーンを配置することで、デザイン性に優れたカーポートSCの特徴を損なうことなく、機能性を高めることができる点も大きな違いです。
パネルではなく目隠し効果が高い横格子のアルミのスクリーンのデザインです。

このように、カーポートSCのサイドスクリーンは、柱の内側に取り付けることで、デザイン性と機能性のバランスを保ち、長期間にわたり高いパフォーマンスを発揮するよう設計されています。これが、他のカーポートとの大きな違いであり、カーポートSCを選ぶ際の重要なポイントとなります。

着脱式サポート柱の必要性と注意点

着脱式サポート柱の機能と重要性

着脱式サポート柱は、カーポートSCにおいて非常に重要な役割を果たす部品です。

着脱式サポート柱は1台用もしくは縦連棟の片流れタイプにのみ設定があるオプションです。

この柱は、主にカーポートの耐風圧強度や耐積雪強度を向上させるために設置されます。
強風や積雪など、通常以上の負荷がかかる状況でカーポートをしっかりと支える補強の役割を担います。

カーポートSCでは、特に1台用のカーポートでこの着脱式サポート柱が重宝されます。この柱を追加することで、カーポートの耐風圧強度を通常の40m/sから46m/sに引き上げることができ、耐積雪強度も20cmから30cmにアップします。これにより、通常のカーポートでは耐えられないような過酷な気象条件にも対応可能となり、車やカーポート自体を守ることができます。

また、着脱式という特徴により、必要な時だけ柱を設置し、不要な時は簡単に取り外すことができるため、普段はスッキリとした外観を保つことが可能です。

サイドスクリーンと着脱式サポート柱の関係

サイドスクリーンと着脱式サポート柱の関係

カーポートSCのサイドスクリーンを取り付ける場合、着脱式サポート柱は必須となります。
カタログに記載されているサイドスクリーンの金額は、着脱式サポート柱も含まれています。(1台用、縦連棟などの片流れタイプのみ)

サイドスクリーンは風を受けやすくなるため、カーポート全体の安定性を保つためには、追加の支えが必要です。
その役割のために着脱式サポートが必要になります。

着脱式サポート柱を設置することで、風による揺れや歪みを防ぎ、カーポート全体の耐久性を高めることができます。

このように、サイドスクリーンと着脱式サポート柱は互いに補完し合う関係にあり、サイドスクリーンの有効性を最大限に引き出すためには、着脱式サポート柱の設置が不可欠です。

着脱式サポート柱のみを追加した場合、耐風圧強度・耐積雪強度ともにUPしますが、着脱式サポート柱+サイドスクリーンを取り付けた場合は強度は上がりません。

収納場所の確保と防犯面の考慮

着脱式サポート柱は、使わない時に収納しておく必要がありますが、その収納場所にはいくつかの注意点があります。

通常、着脱式サポート柱はカーポートの主柱やサイドスクリーンの補助柱に引っ掛ける形で収納することが推奨されています。しかし、これは設置場所やサイドスクリーンのカラーによっては見た目に違和感が生じることがあります。

ツートンからのカーポートSCにサイドスクリーン

例えば、カーポートSCをツートンカラーで設置した場合、着脱式サポート柱の色がブラックで、補助柱の色がシャイングレーであることが一般的です。この色の違いによって、収納時に目立ってしまうことがあり、デザイン性を損なう恐れがあります。

また、主柱が敷地のギリギリに設置されている場合、柱の裏側に収納することが難しいため、サイドスクリーンの補助柱に収納することになりますが、この場合も色の違いが気になる場合があります。

さらに、防犯面の考慮も重要です。着脱式サポート柱を道路側に収納する場合、簡単に取り外しが可能な状態になるため、盗難のリスクが高まる可能性があります。このため、できるだけ目立たない場所や、物置などの安全な場所に収納したほうが安心できると思います。

このように、着脱式サポート柱の収納場所については、デザイン性だけでなく、防犯面も考慮したうえで、慎重に決定する必要があります。適切な収納場所を確保することで、カーポートSCを長期間にわたって安心して使用することができます。

サイドスクリーンの種類とサイズバリエーション

高さ別のサイドスクリーンの選び方

カーポートSCのサイドスクリーンには、複数の高さが用意されており、使用環境や目的に応じて最適なものを選ぶことができます。一般的に、サイドスクリーンの高さは80cm・160cm・200cm・240cmから選べますが、その選び方にはいくつかのポイントがあります。

80cmタイプ:
この最も低いタイプは、適度に視線を遮りつつ、風通しを確保するのに適しています。景観を大きく損なわないため、開放感を保ちつつ、車両の側面やタイヤ周りの保護をしたい場合に最適です。また、設置コストも比較的低く抑えられるため、予算重視の方に向いています。

160cmタイプ:
160cmタイプは、プライバシーの確保と風よけのバランスを取りたい方に適しています。視線をしっかり遮りながらも、完全に閉鎖的にはならない高さです。この高さは、隣接する住宅や道路からの視線を遮りつつ、風の影響を軽減する効果があります。都市部や住宅密集地で特に人気の高さです。

200cmタイプ:
このタイプは、より高いプライバシー保護や風よけ効果を求める方に適しています。200cmの高さがあれば、ほぼ完全に視線を遮断できるため、外部からの視界をシャットアウトしつつ、カーポート内の車両をしっかりと守ります。また、この高さは、近隣との距離が近い場合や、防犯上の理由でカーポート内を見えにくくしたい場合にも有効です。

240cmタイプ:
最も高い240cmタイプは、最大限のプライバシー保護と防風、防塵効果を発揮します。完全に外部からの視線を遮断し、風や埃の侵入を防ぐことができるため、特にプライバシーを重視する方や、強風が頻繁に吹く地域にお住まいの方に適しています。また、240cmの高さは、エクステリア全体に重厚感を与えるため、高級感を演出したい場合にも適しています。

160cmタイプの特徴とメリット

カーポートSC2台用160cmのサイドスクリーン

プライバシーと風よけのバランス:
160cmのサイドスクリーンは、プライバシー保護と風よけのバランスが良く、幅広い用途に適しています。この高さであれば、隣接する住宅や道路からの視線を効果的に遮りつつ、カーポート内の車両や物品をしっかりと保護します。

視覚的な統一感:
160cmの高さは、カーポートSCのデザインと調和しやすく、エクステリア全体に統一感を持たせることができます。特に、同じカラーや素材で統一することで、カーポート全体の外観がさらに洗練され、住宅の外観に一体感をもたらします。

コストと効果のバランス:
160cmタイプは、比較的コストが抑えられる一方で、十分な機能性を提供します。風や雨からの保護、プライバシーの確保といった機能が、設置コストに見合った効果を発揮するため、バランスの取れた選択肢として人気があります。

このように、カーポートSCのサイドスクリーンは、用途や環境に応じて最適な高さを選ぶことで、その効果を最大限に引き出すことができます。それぞれの高さの特徴を理解し、自分のニーズに最適なタイプを選ぶことが大切です。

カーポートSCサイドスクリーンのメリット・デメリット

サイドスクリーンの導入による利点

カーポートSCサイドスクリーンの導入による利点
サイドスクリーンH2000

カーポートSCのサイドスクリーンを導入することで得られる利点は多岐にわたります。以下は、その主な利点です。

1. プライバシーの確保:
サイドスクリーンを設置することで、外部からの視線を効果的に遮ることができます。特に住宅地や道路に面した場所では、プライバシーの保護が重要です。

2. 風や雨からの保護:
サイドスクリーンは風や雨を遮断する役割も果たします。スリットがあるので完全な目隠しではないですが、カーポート内の車両が風雨にさらされるのを防ぎ、車体を保護します。特に、強風時に飛ばされる砂や埃からも車両を守るため、車の劣化を防ぐ効果があります。

3. エクステリアデザインの向上:
サイドスクリーンを追加することで、カーポート全体のデザインがさらに洗練されます。本体・屋根材と同じアルミ製で横格子のデザインなので、屋根材の並びと同じデザインになり住宅の外観に統一感を持たせることができます。

4. 日差しの遮断:
高いサイドスクリーンを選ぶことで、低い位置から入る日差しを効果的に遮断できます。これにより、車内の温度上昇を抑え、夏場でも快適な環境を保つことが可能です。特に、車内のダッシュボードやシートが日焼けや劣化するのを防ぐ点も重要なメリットです。

考慮すべきデメリットと対策

サイドスクリーンには多くの利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。以下に、そのデメリットと対策を示します。

1. コストの増加:
サイドスクリーンを追加することで、カーポートの全体的なコストが増加します。特に、高さのあるスクリーンはその費用はさらに高くなります。予算内で実現可能なオプションを選び、必要に応じて優先順位をつけることが重要です。また、最初からオプションを追加することで、後から追加するよりもコストを抑えることができる場合もあります。

2. メンテナンスの手間:
サイドスクリーンは、風や雨を受けるため、定期的なメンテナンスが必要です。特に汚れが目立つブラックなどのカラーを選択した場合、掃除の頻度が増える可能性があります。定期的に清掃する習慣をつけることが有効です。

3. 着脱式サポート柱の収納:
片流れのカーポートSCにサイドスクリーンを取り付けると、着脱式サポート柱が必要になりますが、その収納場所が問題になることがあります。特に、ツートンカラーを選択した場合、補助柱とサポート柱の色が異なるため、収納時に違和感が生じることがあります。対策として、サポート柱を収納するための専用スペースを確保するか、目立たない場所に収納することが推奨されます。

4. 施工時の制約:
サイドスクリーンの設置には、柱の位置や基礎サイズなど、施工に関する制約が増えることがあります。特に、敷地内に埋設物がある場合や、狭いスペースに設置する場合、柱の配置に制限が出ることがあります。このデメリットに対しては、施工前に十分な計画を立て、プロフェッショナルな施工業者と相談することで、問題を未然に防ぐことができます。

これらのデメリットを考慮しつつ、サイドスクリーンの導入によるメリットを最大限に活かし、快適で機能的なカーポートを実現することが可能です。

まとめ:カーポートSC サイドスクリーンを選ぶ際に知っておくべきこと

購入前に確認すべきポイント

カーポートSCのサイドスクリーンを導入する前に、いくつかの重要なポイントを確認することが必要です。しっかり確認することで、購入後のトラブルや後悔を避け、満足度の高い選択ができます。

1. 予算の確認:
サイドスクリーンの導入には、基本的なカーポートの設置費用に加えて、追加のコストが発生します。特に、ツートンカラーや200cmなどの高いサイドスクリーンを選ぶ場合、その費用はかなり高くなる可能性があります。購入前に、全体の費用をしっかりと見積もり、予算内で収まるかどうかを確認することが重要です。

2. 設置スペースの確認:
サイドスクリーンを取り付ける際には、設置する場所のスペースが十分かどうかを確認する必要があります。特に、柱の配置や基礎サイズに制約がある場合、希望するサイドスクリーンが設置できないことがあります。また、着脱式サポート柱の収納場所も事前に考慮し、スペースを確保することが重要です。

3. カラーマッチングの確認:
ツートンカラーを選択する場合、着脱式サポート柱とサイドスクリーンの補助柱の色が異なるため、サポート柱収納時の見た目に違和感が生じることがあります。この点を考慮し、全体のカラーマッチングを事前に確認しておくことが大切です。

4. メンテナンスの手間:
サイドスクリーンのカラーをブラックにすると、汚れが目立ちやすく、定期的に清掃をしたほうがカーポートSCの魅力を引き出せます。

これらのポイントを考慮することで、カーポートSCのサイドスクリーンを最適に選び、機能的で美しいエクステリアを実現することができます。購入前にしっかりと計画を立て、後悔のない選択をすることが大切です。

カーポートSCのサイドスクリーン総括

この記事の総括です。

  • カーポートSCはリクシルの高機能でデザイン性に優れたカーポートシリーズである
  • カーポートSCの屋根はアルミ製で、スタイリッシュな外観を持つ
  • 柱の内側にサイドスクリーンが取り付けられる設計である
  • サイドスクリーンは風や視線、雨から車を守る役割を果たす
  • サイドスクリーンの設置により、車内温度の上昇を防ぐことができる
  • カーポートSCはビスが見えない構造で、洗練されたデザインを実現している
  • サイドスクリーンの高さは80cm、160cm、200cm、240cmから選べる
  • 160cmのサイドスクリーンはプライバシーと風よけに適している
  • サイドスクリーンを取り付けると、着脱式サポート柱が必須となる
  • 着脱式サポート柱はカーポートの耐風圧強度や耐積雪強度を高める
  • サイドスクリーンと着脱式サポート柱は互いに補完し合う関係にある
  • 着脱式サポート柱は使用しない時に適切な収納場所が必要となる
  • ツートンカラーを選ぶ際、サポート柱と補助柱の色に注意が必要である
  • サイドスクリーンの導入で、デザイン性と機能性を両立できる
  • カーポートSCは、基礎サイズや柱の配置に注意が必要な設計である
  • サイドスクリーンの設置により、カーポートの外観がよりスマートになる
  • サイドスクリーンはカーポートの側面からの雨や日差しを遮断する効果がある
  • カーポートSCは、地域や使用環境に応じた耐風圧・耐積雪仕様が選べる
  • サイドスクリーンのカラー選択は、全体のカラーマッチングを考慮する必要がある
  • カーポートSCのサイドスクリーンは防犯面でも考慮すべき点がある

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    この記事を書いた人

    リクシルのエクステリア商品の専門家。
    約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
    日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
    使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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