積雪用カーポートSCとSW・ST徹底比較!後悔しない選び方

雪国のカーポート選びで「強さを取るか、デザインを取るか」と悩んでいませんか?

金属屋根のカーポートSCは耐積雪100cmまで対応できるようになり、スチール折板のカーポートSTは最大200cmまで対応。しかも最近はどちらもダウンライトが付けられて、見た目も機能も進化しています。

この記事では、積雪量や設置環境による選び方の基準、サビへの強さの違いまで、業界20年の専門家が徹底解説します。「うちの地域だとどっちがいいの?」「海が近いけど大丈夫?」といった疑問にもお答えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント
  • 積雪100cm以下ならSCもSW・STも選択可能、150cm以上はST一択
  • 海沿いの地域はアルミ屋根のSCがサビに強くおすすめ
  • 耐風圧強度はどちらも最強クラスの46m/sで互角
  • 最近のSW・STはダウンライトや木目調カラーで大幅に進化
目次

金属屋根カーポートの基礎知識と決定的な違い

  • カーポートSCの特徴とメリット
  • カーポートSW・STの特徴とメリット
  • 金属屋根に共通する夏場の車内温度抑制効果

カーポートSCの特徴とメリット

カーポートSCは、屋根も柱もすべてアルミで作られている、今一番人気のあるスタイリッシュなカーポートです。屋根と柱が一体化したノイズレスデザインが特徴で、グッドデザイン賞なども受賞しています。従来のカーポートとは一線を画す、建築物のような美しさを持っています。

屋根はアルミ形材で薄くてフラット。見た目の美しさはもちろんですが、アルミという素材には大きなメリットがあります。アルミは表面に薄い酸化被膜を作るので、非常に錆びにくいんですね。海の近くで潮風が当たるような場所でも、比較的安心して設置できます。これは後ほど詳しく解説しますが、設置環境によってはこのアルミ製という特徴が決定的な選択理由になることもあります。

私は機能美を追求したシンプルなデザインが好きでして、個人的にはこのカーポートSCの「ノイズレス」な佇まいに惹かれます。住宅の外観を邪魔しない、むしろ引き立てるようなデザインは唯一無二だと思います。特に最近の住宅はシンプルでモダンなデザインが増えていますから、そういったお家との相性は抜群です。

カラーバリエーションも豊富で、本体カラーだけでも複数色から選べます。さらに天井を木目調にすることもできるので、ナチュラルな雰囲気のお家にも合わせやすくなっています。照明もダウンライトやシームレスラインライトなど、選択肢が増えていて、夜の雰囲気も格段にアップしています。帰宅時にふわっと照明が点くカーポート、想像するだけでワクワクしませんか?

また、オプションも充実しています。サイドパネルを取り付けて横からの雨や風を防いだり、物干しを付けて洗濯物を干すスペースにしたり、使い方の幅が広いのも魅力です。ただし、これらのオプションを後から追加する場合は、事前に柱の位置や配線の準備が必要なこともありますので、計画段階でご相談いただくことをおすすめします。

カーポートSW・STの特徴とメリット

一方、カーポートSW・STは、柱と梁はアルミですが、屋根はスチール(鉄)でできています。いわゆる「折板(せっぱん)カーポート」と呼ばれるもので、ガルバリウム鋼板という非常に強い鉄の板を折り曲げて屋根にしています。このガルバリウム鋼板とは、鉄板にアルミニウム・亜鉛・シリコンのメッキを施したもので、通常の鉄板よりも遥かに錆びにくく、耐久性に優れています。

この山なりの形状が強度の秘密です。折り曲げることで、平らな板よりも何倍もの強度を発揮できるんですね。だから最大で積雪200cmという、とんでもない重さに耐えられるわけです。積雪200cmというと、2メートルの雪の壁が屋根の上に乗っているようなものです。それでも壊れない強度、これが折板カーポートの真骨頂です。

雪国では昔から「カーポートといえば折板」というくらい、信頼と実績があります。豪雪地帯で何十年も使われてきた安心感は、何物にも代えがたいものがあります。私たちも雪国のお客様から「やっぱり折板にして良かった」というお声を数多くいただいています。大雪の年でも安心して過ごせる、その安心感は一度体験すると手放せなくなります。

最近ではダウンライトが取り付けられるようになったり、柱や枠を木目調にできるようになったりと、デザイン面でも進化しています。「強いけど武骨」というイメージは、もう過去のものになりつつあります。特にダウンライトを取り付けたSW・STは、夜になると想像以上に高級感が出て、「折板カーポートってこんなにおしゃれになるの?」と驚かれるお客様も多いです。

価格面では、同じサイズ・同じ強度で比較すると、一般的にSW・STの方がSCよりも手頃な価格になることが多いです。もちろん、オプションの付け方や設置条件によって変わりますが、「強度は欲しいけど予算も気になる」という方には、SW・STは有力な選択肢になります。

金属屋根に共通する夏場の車内温度抑制効果

どちらの金属屋根カーポートにも共通する大きなメリットがあります。それは、一般的なポリカーボネート(プラスチック)の屋根に比べて、直射日光を完全に遮断するということです。ポリカーボネート屋根は光を通すので明るいというメリットがありますが、ポリカーボネート屋根も紫外線は99%カットしますし、熱線カット率が50%以上の高機能タイプもあります。しかし、それでも光を通すため屋根下は明るく、完全な日陰にはなりません。その点、金属屋根は光を100%遮断するので、屋根下は完全な日陰になります。

夏場に車に乗り込んだとき、ハンドルが熱くて握れない…なんて経験、ありませんか?シートに座った瞬間に汗が噴き出す、エアコンを全開にしても車内がなかなか冷えない、そんなストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。金属屋根なら屋根下は完全な日陰になるので、車内の温度上昇をかなり抑えることができます。

これは雪国に限らず、全国どこでも嬉しいポイントですね。私たちのお客様からも「夏場の車内が全然違う」「子どもを乗せるときに安心」というお声をよくいただきます。特に小さなお子さんがいるご家庭では、チャイルドシートのバックルが熱くなって火傷しそうになる、といった心配も軽減されます。

また、紫外線を完全にカットするので、車の塗装やダッシュボードの劣化を防ぐ効果もあります。長く車を大切に乗りたい方にとって、これは見逃せないメリットです。特に濃い色の車は紫外線による色褪せが目立ちやすいので、金属屋根カーポートの恩恵を強く感じられるでしょう。

積雪量と設置環境で決める最適な選び方

  • 積雪100cm以下の地域での選び方と柱本数の違い
  • 積雪150cm以上の豪雪地帯はST一択の理由
  • 海沿い地域でのサビ対策とSCの優位性
  • 耐風圧強度は互角、台風対策としても優秀

積雪100cm以下の地域での選び方と柱本数の違い

雪国で選ぶなら、まずは「雪にどれだけ耐えられるか」が最重要ですよね。以前は「雪国なら折板カーポート一択」という常識がありましたが、今は状況が変わっています。カーポートSCが耐積雪100cmまで対応できるようになったことで、選択肢が広がったのです。

耐積雪100cm(1メートル)までの地域では、カーポートSCとカーポートST(SW)の両方が選択肢に入ります。カーポートSCには「1500タイプ(耐積雪50cm)」に加えて、「3000タイプ(耐積雪100cm)」もラインナップされています。

つまり、札幌市の一部や東北・北陸の多くの地域で、あのかっこいいカーポートSCが採用できるようになっているんです。「雪国だからデザインは諦めるしかない」と思っていた方には、とても嬉しいニュースではないでしょうか。

ここで重要なのが柱本数の違いです。1500タイプ(耐積雪50cm)の場合、カーポートSW 1500もカーポートSC
1500も、2台用で4本柱になりました。以前のSC1500は6本柱が必要でしたが、新しいモデルでは4本柱に進化しています。これは構造設計の改良によるもので、使い勝手が大幅に向上しました。

しかし3000タイプ(耐積雪100cm)になると事情が変わります。カーポートST 3000は2台用でも4本柱を選べますが、カーポートSC
3000は構造上、2台用だと6本柱(片側3本ずつ)になります。これはアルミという素材の特性と、フラットな屋根形状による制約です。

柱が少ない方がいい場合は、耐積雪100cmの地域ではSTの方が有利です。SC3000を選ぶ場合は、車のドアの位置と柱の位置が被らないか、事前にしっかりシミュレーションすることが大切です。私たちも現地調査の際には、お客様の車種とドアの開閉位置、乗り降りの動線を必ず確認するようにしています。図面上では問題なくても、実際に使うとストレスを感じる配置になってしまっては本末転倒ですからね。

積雪150cm以上の豪雪地帯はST一択の理由

耐積雪150cm(1.5メートル)以上の地域は、カーポートSTの一択になります。これは選択肢がないということではなく、STしか対応できないほどの過酷な環境だということです。

カーポートSTには「4500タイプ(耐積雪150cm)」と「6000タイプ(耐積雪200cm)」があります。SCは現状100cmまでなので、豪雪地帯にお住まいの方は、迷わずカーポートSTを選んでください。ここで無理にSCを選んでしまうと、大雪の年に倒壊するリスクがあります。カーポートの倒壊は、車だけでなく建物や隣家にも被害を及ぼす可能性があるので、絶対に避けなければなりません。

ここで悩む必要はありません。選択肢がST一択というのは、むしろ迷わなくて済むという意味では楽かもしれませんね。STは長年の実績がありますから、安心してお任せいただけます。豪雪地帯のお客様からは「折板カーポートにして本当に良かった」「大雪でも全然びくともしなかった」という喜びの声をたくさんいただいています。

逆に言えば、積雪100cm以下の地域にお住まいの方は、デザインのSCか、実績のSTか、迷える贅沢な悩みがあるということです。どちらを選んでも間違いではありませんので、ご自身の優先順位に合わせて選んでいただければと思います。

ちなみに、耐積雪強度の数値は「新雪」ではなく「しまり雪」を基準にしています。新雪は比較的軽いのですが、時間が経つと圧縮されて重くなります。カタログの数値はこの重い状態の雪を想定していますので、実際の運用では少し余裕を持って選ぶのが安心です。

海沿い地域でのサビ対策とSCの優位性

ここが非常に重要なポイントです。「海からの距離」による選び方です。これはカタログのスペックだけでは分からない、現場の環境に合わせた選び方の典型例です。

カーポートSCはすべてアルミ製です。アルミは表面に薄い酸化被膜を作るので、非常に錆びにくい素材です。海の近くで潮風が当たる場所でも、比較的安心して設置できます。私たちも海沿いのお客様には、まずSCをおすすめすることが多いです。

一方、カーポートSW・STの屋根材は「ガルバリウム鋼板」といって、鉄にメッキをして錆びにくくしていますが、中身はやっぱり鉄です。海の近くで潮風が常に当たるような場所だと、断面や傷から錆が発生するリスクが、アルミに比べると高くなります。特に切断面や、施工時についた小さな傷から錆が始まることがあります。

一般的に、海沿いの地域って内陸に比べると雪は少ないことが多いですよね。「雪はそこまで多くないけど、風が強くて、潮風が心配」こういう地域の方は、カーポートSCが圧倒的におすすめです。耐積雪100cmの地域なら、SC3000タイプを選ぶことで強度も確保できます。

逆に、「海からは離れていて、とにかく雪深い」という場所なら、カーポートSTの強度が頼りになります。内陸部で潮風の心配がなければ、SW・STの屋根材が錆びるリスクは低くなりますので、安心してお使いいただけます。

これは意外と見落としがちなポイントで、カタログのスペックだけでは分からない「現場の環境」に合わせた選び方が必要なんです。だからこそ、私たちは必ず設置場所の環境をお聞きしてから、最適な商品をご提案するようにしています。「海から何キロくらいですか?」「潮風は強いですか?」といった質問をさせていただくのは、こういった理由からです。

耐風圧強度は互角、台風対策としても優秀

「金属屋根のカーポートは風に強い」というイメージがあると思いますが、これは本当です。むしろ、想像以上に強いと言っても過言ではありません。

カーポートSCの基準風速はV0 = 46m/s。カーポートSW・STの基準風速も同じくV0 = 46m/s。はい、実はどちらも最強クラスなんです。この基準風速V0=46m/sというのは、非常に厳しい基準で、日本国内のほとんどの地域で安心して使える強度です。

一般的なポリカーボネート屋根のカーポートが38m/sくらいなので、どちらを選んでも台風対策としては非常に優秀です。ポリカーボネート屋根のカーポートは、強風で屋根材が飛ばされることがありますが、金属屋根ではそういった心配がありません。

最近は台風が大型化しているので、雪国じゃなくても、風対策としてこれらの金属屋根カーポートを選ぶ方が増えていますね。実際、九州や四国、関東の沿岸部など、台風の通り道になりやすい地域では、金属屋根カーポートの人気が高まっています。

私たちのお客様でも「雪は降らないけど、台風が心配だからSCにしたい」というご相談をよくいただきます。風に関しては、SCもSW・STも互角。どちらを選んでも安心です。台風シーズンを安心して過ごせる、その価値は計り知れません。

ただし、いくら強度があるからといって、設置場所や施工方法が不適切だと本来の性能を発揮できません。基礎のコンクリートが適切な大きさで打設されているか、柱がしっかり固定されているか、といった施工品質が非常に重要です。これは目に見えない部分ですが、長く安心してお使いいただくための土台になります。

総括:積雪用カーポートSCとSW・STは環境に合わせて選ぶのが正解

この記事のまとめです。

  • 金属屋根カーポートにはアルミ屋根のSCとスチール折板のSW・STがある
  • カーポートSCはすべてアルミ製でノイズレスデザインが特徴
  • カーポートSW・STは折板構造で最大積雪200cmまで対応
  • 積雪100cm以下の地域ではSCもSW・STも両方選択可能
  • 積雪150cm以上の豪雪地帯はカーポートST一択
  • SC1500タイプは4本柱に進化し使い勝手が向上
  • SC3000タイプは2台用で6本柱になるため柱位置の確認が必要
  • 海沿い地域はアルミ屋根のSCがサビに強くおすすめ
  • 内陸の雪深い地域はSTの実績と強度が頼りになる
  • 耐風圧強度はどちらも46m/sで最強クラス
  • 台風対策としても金属屋根カーポートは優秀
  • SW・STもダウンライト対応で夜の雰囲気がアップ
  • SW・STは木目調カラーも選択可能になり進化している
  • 金属屋根は直射日光を遮断し夏場の車内温度上昇を抑える
  • 現場の環境に合わせた選び方が後悔しないポイント

「うちの地域だとどっちがいいかな?」「見積もり金額はどれくらい違うの?」といったご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。現地の環境をお聞きした上で、最適な商品をご提案いたします。後悔しないカーポート選びのお手伝いができれば幸いです。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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