こんにちは、カーポート専門館の池本です。
LIXILさんのロングセラー商品「カーポートSW・ST」(旧テリオスポートまたはウインスリーポート)に新しいラインナップが追加されます。
発売は2024年10月1日なので、もう発売されていますね。
今回の新商品は
- 梁延長(梁はね出し)タイプの追加
- 照明のダウンライトの追加
- 木目調カラーの追加
- 柱本数のバリエーションの追加
- 一部の梁の変更
です。
これらを順番に解説していきます。
カーポートSW・STは積雪地域用と思っている方も多いと思いますが、実際には九州から北海道まで日本全国で採用されている人気商品です。
積雪地域はもちろん、台風などの風が強い地域でもおすすめできる最強のカーポートです。
より使いやすく、デザイン性もUPしましたので、カーポートをご検討中の方はぜひ最後まで読んでいってください!
カーポートSW・STの特徴
まずはLIXILさんのカーポートSW・STの特徴を簡単に説明していきます。
「もう分かっているから新商品の情報が知りたい!」という方は次の項目に進んでもらって大丈夫です。

カーポートSW・STとはLIXILさんの最強カーポートです。風に対しても雪に対しても強度が高いという特徴があります。
いわゆる「スチール折板」と呼ばれる鉄製の屋根材で、折板(せっぱん)カーポートと呼ばれることもあります。
鉄を使っていますが、表面は錆びにくいコーティングがされていて「ガルバリウム鋼板」とも呼びます。
このガルバリウム鋼板を塗装してカラー鋼板と呼ぶこともある、ちょっとややこしいのですが、一般的にはスチール折板のカーポートです。
数年前に名前が「カーポートSW」「カーポートST」になったのですが、その前はテリオスポートという名前で販売されていました。
SW・STに名前が変更される際に
- 耐積雪強度30cm(900タイプ)
- 耐積雪強度50cm(1500タイプ)
- 耐積雪強度100cm(3000タイプ)
- 耐積雪強度150cm(4500タイプ)
- 耐積雪強度200cm(6000タイプ)
という感じで、積雪強度によってSWとSTに名前が変更されました。
積雪地域用がカーポートSW、多積雪地域(豪雪地域)がカーポートSTという分け方です。
どちらも風に対する強度「基準風速V0」は46m/sと同じです。
ちなみに当社の工事で「風で屋根材が外れたり」「雪でカーポートが倒壊したり」したことは一度もありません。
地元高知では30年以上、全国にインターネット販売をしてから18年目です。
梁延長(梁はね出し)タイプが追加
今回の新商品で私が一番嬉しかったのが、カーポートSW・STに梁延長タイプが追加されたということですね。
フーゴFやカーポートSCは梁延長タイプが発売されていたのですが、カーポートSW・STは少しだけの延長しか出来なかったんですよね・・・
2024年10月からは他の商品のように梁延長タイプが追加されます。
カタログの価格表です。

強度や柱本数により梁はね出しに対応できないケースもありますが、屋根サイズが1台用、2台用であれば対応することが可能になりました。
実は今までも梁はね出しに対応していたのですが、MAXで6mの梁しか対応できていませんでした。

ですので、あまり実用的ではなかったんですよね。
現在は約8mの梁(3台用の梁)がはね出しできるようになったので、非常に使いやすくなりました。
梁延長タイプ(SW・STの場合は梁はね出しという名前です)は、以下の場合に非常にコストダウンにできます。
- 2台用だと柱が邪魔になってしまう
- 3台用だと邪魔にならないが金額が上がりすぎる
実際に金額を見てみましょう。

まずは従来からある3台用(写真の右側)
- 商品定価:1,110,900円(50%OFF で555,450円)
- 屋根材:333,000円
- 基本工事代:200,000円
- 小計:1,088,450円
- 合計:約120万円(税込)
次に新しい商品の2台用梁はね出し
- 商品定価:858,600円(50%OFFで429,300円)
- 屋根材:231,000円
- 基本工事代:160,000円
- 小計:820,300円
- 合計:約90万円(税込)
こんな感じで約30万円の差が出ます。
3台分の屋根が欲しい場合は仕方ないですが、屋根は2台分で良いけど、柱の位置だけ3台用にしたい、というご要望は意外と多いです。
照明にダウンライトが追加

次に紹介するのが照明のダウンライト。
カーポートSCで非常に人気のあるダウンライトですが、カーポートの中ではカーポートSCにしか選べなかったんですよね。
カーポートSW・STの梁下にダウンライトを設置できるようになりました。
特徴としては、梁の中を通すわけではなく、梁の下にカバーを取り付けて設置するということです。
これは「後付けが可能」ですね!
カーポートSCの場合、ダウンライトを後から追加したい場合、屋根をほぼすべてバラさないといけないなど現実的ではありません(基本は後付けできないとされています)
その点、カーポートSW・STはある程度は気軽に追加できますね。
もう一つの特徴として、ダウンライトを2種類から選択することが出来ます。

1つ目はカーポートSCでも選択できるダウンライト。上の写真で言うと、左側ですね。
カーポートSW・STでは「ユニバーサルダウンライト」を選択することが出来ます。上の写真で言うと右側です。
今までのダウンライトは真下に光を照射しますが、ユニバーサルダウンライトは光を照射する方向を変えることが出来ます。
ダウンライトのON・OFFに関してはカーポートSCと同様に、
- 人感センサあり
- 入切スイッチ付き
- センサ・スイッチなし
から選択することが出来ます。
木目調カラーの追加
カーポートSW・STは屋根の枠の部分に木目調のカラーを入れることが出来ましたが、クリエモカとクリエダークの2種類でした。
2024年10月からはチェリーウッドとオークが追加されて合計4色から選択することができるようになりました。

明るめの2色が追加されて、力強いSW・STの印象を柔らかく、明るくする効果があると思います。
柱本数のバリエーションの追加
これは豪雪地域用(耐積雪強度100cm以上)で、車を横に3台駐車できるカーポートを探している方に嬉しい追加です。
豪雪地域用の3台用というのは、例えば耐積雪強度100cmなら左下の写真のように、2台分+1台分で間に柱が建つか、右下の写真のように、柱本数を増やして間に柱を建てないかを選択することが出来ました。

やっぱり人気なのは「間に柱が建たない」タイプです。駐車しやすいですからね。
でも柱が8本もあると金額も工事代も上がってしまいます。
そこで今回追加になった商品は
- 耐積雪強度100cmの3台用の奥行5.4mに6本柱が追加
- 耐積雪強度150cmの3台用の奥行5.4mに8本柱が追加
です。
まず①に関してですが、間に柱が建たないタイプは柱が8本仕様だけだったんですけど、奥行5.4mに限り、柱が6本になります。
これは柱8本と6本から選択できるのではなく、奥行5.4mの時は自動的に6本になります。
これにより商品代と工事代が安くなります。
次に②に関してですが、耐積雪強度150cmの3台用は「必ず間に柱が建つタイプ」しかありませんでしたが、これも奥行5.4mに限り、柱を8本にして間に柱が建たないタイプを選択することができるようになりました。
一部の梁が変更
設置するお客様には直接的には関係しないことですが、強度が高い梁は工事中に「2つの梁を連結する仕様」になっていましたが、これからは他の梁と同じく、1本の梁で対応できるように改良されています。

これは私の予想ですがこの統一によって、
- ダウンライトの追加
- 梁はね出し(梁延長)の追加
が実現したのかもしれませんね。
カーポートSW・STの2024年10月新商品まとめ
この記事のまとめです。
今回は2024年10月に発売されるLIXILさんのカーポートSW・STの新商品を解説してきました。
紹介した内容は以下の5つのです。
- 梁はね出し(梁延長)タイプの追加
- 照明にダウンライトの追加
- 木目調カラーの追加
- 柱本数のバリエーション追加
- 一部の梁が変更
これでカーポートSW・STの選択肢が一気に増えました。
収まり的には、梁はね出しと柱本数のバリエーション追加で敷地に合わせやすくなり、デザイン的には明るい木目調カラーで柔らかい印象になり、かっこいいダウンライトで機能的にも充実させることができると思います。
ご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください!
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