カーポートSCのデメリットを徹底解説!知っていたら買わなかった

カーポートSCを検討している方なら、そのスタイリッシュなデザインや高い機能性に惹かれる一方で、「カーポートSC デメリット」が気になっているのではないでしょうか。

本記事では、カーポートSCの価格や評判、ダウンライトの費用や後付けの難しさ、そして排水システムに関する注意点など、購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

カーポートSCの魅力だけでなく、デメリットもしっかりと理解した上で、後悔のない選択をしていただくための情報を提供します。

この記事のポイント
  • カーポートSCの価格やオプション費用が高い理由
  • 遮光性やデザインによる実用面でのデメリット
  • 排水設計や施工時に注意すべき点
  • カーポートSCの後付けオプションやメンテナンスの難しさ
目次

カーポートSCは価格が高い

カーポートSCは価格が高い

一般的なカーポートと比較した価格差

カーポートSCは、その洗練されたデザインと優れた機能性から非常に人気が高い商品ですが、価格面では他の一般的なカーポートと比較して大幅に高くなっています。

例えば、一般的なカーポートの価格(施工費込みの販売金額)は1台用で約20万円から30万円程度が相場ですが、カーポートSCの場合、同じ1台用で約40万円から45万円程度になります。最低で2倍はすると考えたほうが良いです。

2台用に至っては、一般的なカーポートが約40万円から50万円のところ、カーポートSCでは約95万円から100万円、天井を木調にした場合はさらに120万円から125万円にも達します。

この価格差は、カーポートSCが持つデザイン性や耐久性、遮光性などの特性から来ていますが、購入時にはしっかりと予算を確認し、必要性を検討してくださいね。

ただ、カーポートSCを購入されている方はどんどん増えています。
この現状を考えると、商品のデザイン・強度と価格のバランスは取れていると感じている人が多いということだと思います。

オプション追加によるさらなるコスト増

オプション追加によるさらなるコスト増
サイドスクリーンH2000

カーポートSCの価格をさらに押し上げる要因として、オプションの追加があります。

例えば、カーポートSCにはシームレスラインライトやダウンライトといったオプションが人気ですが、これらを追加することでコストは大幅に増加します。

シームレスラインライトを追加する場合、1台用で約15万円から19万円程度の追加費用が発生し、ダウンライトの設置では約10万円から15万円が必要です。

さらに、カーポートの天井を木調に変更するオプションは、1台用で定価17万円から25万円、2台用では35万円から50万円、3台用では60万円から100万円の価格(定価)アップになります。このように、オプションを追加することで、最終的なコストは基本価格から大きく跳ね上がる可能性があります。

そのため、カーポートSCを検討する際には、どのオプションが本当に必要かを慎重に判断し、全体の予算と照らし合わせることが非常に重要です。

オプションの選択次第では、思った以上に費用がかかってしまうことがあるため、購入前のしっかりとした計画が必要です。

ただライト(照明)に関しては満足度が非常に高いオプションであるということと、基本的には後付けができないので、導入時に要検討しておいてくださいね。

段調光にも対応しているので、非常に人気のオプションです。

完全遮光のアルミ屋根

屋根の遮光性によるメリットとデメリット

屋根の遮光性によるメリットとデメリット

カーポートSCの特徴的な屋根材は、従来のポリカーボネート製の屋根とは異なり、完全に遮光するアルミ製です。

この遮光性は、夏場の強い日差しから車を守り、車内の温度上昇を抑える点で非常に優れています。実際、カーポートSCを使用することで、直射日光による車のダッシュボード表面温度が大幅に低下し、約42度も温度が下がるというデータがあります。

・・・42度の差はすごいですよね。

これにより、車の内装や塗装の劣化を防ぐことができ、長期的な車の保護につながります。

しかし、この完全遮光の屋根はメリットばかりではなく、デメリットも存在します。例えば、日中でもカーポートの下はかなり暗く感じる人もいるため、駐車時やカーポートの下での作業がしにくくなる可能性があります。

また、屋根が完全に遮光するため、冬場には日光を取り入れることができず、寒く感じることもあります。このように、遮光性が高いという特性は、状況や使用目的によってはデメリットにもなり得ます。

日光が入りにくい住宅の窓付近での設置における注意点

カーポートSCを住宅の窓付近に設置する場合、屋根の遮光性による影響を考慮する必要があります。完全遮光の屋根は、車を守るためには非常に効果的ですが、住宅の窓付近に設置すると、その窓からの日光が遮られてしまい、室内が暗くなる可能性があります。

これまで日光がしっかりと差し込んでいた窓が、カーポートSCの設置によって日当たりが悪くなると、室内が冷えやすくなり、特に冬場には暖房の効率が低下することも考えられます。また、植物を育てている窓際にカーポートを設置すると、光量不足で植物が健全に育たなくなるリスクもあります。

そのため、カーポートSCを設置する際は、住宅の窓の位置や日光の取り込みを考慮し、最適な設置場所を選ぶことが重要です。

特に窓からの自然光を確保したい場合は、カーポートの配置やサイズを慎重に検討する必要があります。

柱の上に屋根がないデザイン

柱の上に屋根がないデザイン

柱上に屋根がないデザインとその影響

カーポートSCは、洗練されたモダンなデザインが特徴で、そのユニークな構造として、柱の上に屋根がかかっていない点が挙げられます。

通常、カーポートの柱は屋根を支えるために設置され、その上に屋根が延びている構造が一般的ですが、カーポートSCでは、柱の真上には屋根がなく、柱の内側から屋根がスタートしています。

このデザインは、シンプルでスッキリとした見た目を実現し、美観を重視する方には非常に魅力的です。

しかし、このデザインには実用面での注意点もあります。細かい話ですが柱の上に屋根がないため、雨や日光が柱の近くから若干吹き込みやすくなり、特に強風時や横殴りの雨の日には、駐車スペースの一部に雨がかかる可能性があります。

強い雨風の際は一般的なカーポートでも駐車スペースへの吹込みはあります。

また、日光も一部差し込むことがあるため、車両の一部が予想外に濡れることもあります。これにより、カーポートSCは見た目を重視したデザインの代償として、従来型のカーポートが提供する全面的な保護機能が一部犠牲になっていると言えます。

従来型のカーポートでは、柱の上にも屋根が延びており、これにより柱の周囲も含めて車を全面的に保護できるため、雨や日光の吹き込みが少なく、車両の保護に優れています。

そのため、厳しい気象条件下での使用や、駐車スペースの全面保護を重視する場合には、カーポートSCが自分のニーズに合っているかどうかを慎重に検討する必要があります。

見た目の美しさを取るか、実用性を優先するか、このバランスをしっかりと考えることが重要です。

ただ、柱サイズは約16cmなので「これくらいのデメリットは許容できる」と判断されることも多いです。

デッドスペースの増加

柱が太く、基礎が大きいことによるデッドスペースの発生

柱が太く、基礎が大きいことによるデッドスペースの発生

カーポートSCはそのデザイン性や強度を重視した設計のため、柱が太く、基礎部分も従来型のカーポートに比べて大きく作られています。この設計の結果、設置する際にどうしてもデッドスペースが発生しやすくなります。

まず、カーポートSCの柱は一般的なカーポートに比べてサイズが大きいため、柱が設置される部分は物理的にスペースが占有されます。

さらに、強度を保つために基礎が大きくなっていることから、基礎部分の設置も広範囲にわたることが多く、これにより設置場所の有効活用が制限されることがあります。

特に、駐車スペースが限られている場合や、狭い敷地での設置を考えている場合、このデッドスペースは駐車や日常の導線に影響を与える可能性があるので注意が必要です。

カーポートSCの美しさや強度を維持するためには、このような設計上の特性が避けられない部分であるため、事前に設置場所をよく検討し、デッドスペースがどのように発生するかを理解しておくことが重要です。

正直なところ、カーポートを建てる前の段階で「狭い」と感じる場所にカーポートSCを設置することはオススメできません。

敷地を有効活用できない可能性

カーポートSCの設置によって生じるデッドスペースは、敷地全体の有効活用に影響を与える可能性があります。特に限られたスペースで駐車や他の用途を考えている場合、柱や基礎の大きさが邪魔になり、車の駐車位置が限定されたり、カーポートの周辺での動線が制約を受けることがあります。

例えば、駐車場の隣に歩行者用の通路やアプローチがある場合、柱がその導線を妨げる可能性があり、通行しにくくなることが考えられます。また、敷地が狭い場合、駐車時に車のドアを開けるスペースが十分に確保できず、日常的な使い勝手が悪くなる可能性もあります。

このように、カーポートSCは美観や機能性に優れている反面、その設計上の特徴が敷地の有効活用を難しくする側面があります。

設置前に敷地のサイズや形状をよく確認し、デッドスペースがどの程度影響を及ぼすかを把握しておくことが、後悔しないための重要なポイントとなります。

排水設計の注意点

2台用・3台用での屋根勾配と排水システムの特性

カーポートSCは、シンプルで美しいデザインを追求する一方で、排水設計には独特の特徴があります。

特に、2台用や3台用のカーポートでは、屋根の勾配が正面から見て左右いずれかに傾いているため、雨水が左右方向に流れる構造になっています。

屋根の片側が低くなるように設計されており、その低い側に雨どいが設置され、雨水を効率よく排水する仕組みです。

この屋根勾配による排水システムは、設計上の美観を損なうことなく、雨水を処理するための優れた方法ですが、実際の設置場所や地面の勾配によっては注意が必要です。

手前側の柱からの排水は問題ありませんが、奥側の柱からも排水されるので、柱から排水された雨水が、駐車場内に流れ込んでしまうリスクがあります。

そのため地面の土間勾配などの排水設計を練っておく必要があります。

後方支持タイプに関しては特に注意が必要です。

車の後ろ側に柱が建つので柱から雨水が排水されると、駐車場の地面が濡れてしまう可能性が非常に高いです。

ただ雨の場合、屋根の下でも地面は濡れることはほとんどだと思います。
問題になるのはその量で、屋根で受けた雨を柱から排水したときにどのように雨水が流れていくのかをある程度把握しておく必要があります。

カーポートSC施工時の制約

埋設物と干渉する可能性

カーポートSCの設置を検討する際には、施工時の制約として、地面に埋設されている物と干渉するリスクを考慮する必要があります。

カーポートSCは、そのデザイン性と強度を保つために、一般的なカーポートよりも柱が太く、基礎部分が大きく設計されています。これにより、設置場所の地面に既に埋設されている配管や電線、排水管といった埋設物と干渉する可能性が高まります。

特に、敷地内に既存のインフラ設備が多く埋設されている場合、柱や基礎を設置する際にこれらの埋設物に触れてしまい、施工が難航することがあります。

代表的な埋設物は「水道管」「汚水管」「ガス管」などです。

場合によっては、埋設物の移設や、設置位置の再検討が必要になることも考えられます。このため、施工前には地中の状況を十分に調査し、カーポートの設置が問題なく行えるかを確認することが重要です。

後方支持タイプの基礎サイズの大きさによる施工上の制限

後方支持タイプの基礎サイズの大きさによる施工上の制限

カーポートSCの後方支持タイプは、デザイン性と利便性を兼ね備えた人気のあるモデルですが、その一方で、基礎サイズが非常に大きくなるため、施工時に特別な配慮が必要です。

後方支持タイプは、2台分の屋根を片側の柱で支えるため、基礎部分にかかる負荷が大きく、その結果、基礎のサイズも大きく設計されています。(柱自体もかなり大きいです)

この大きな基礎は、設置場所によっては施工が難しくなる原因となります。

例えば、敷地が狭い場合や、建物や塀などの構造物が近接している場合、大きな基礎を設置するための十分なスペースが確保できないことがあります。また、地盤が弱い場合には、基礎工事を強化する必要があるため、施工コストが増加する可能性もあります。

さらに、大きな基礎を設置する際には、地中の埋設物との干渉リスクが増大するため、事前にしっかりとした計画と準備が求められます。

このように、後方支持タイプのカーポートSCを選ぶ際には、基礎のサイズや設置場所の条件を十分に考慮し、施工が可能かどうかを事前に確認することが重要です。これにより、施工後に問題が発生するリスクを最小限に抑えることができます。

オプションの制約

後付けが難しいオプション(ライト等)

後付けが難しいオプション(ライト等)

カーポートSCはデザイン性と機能性を兼ね備えたカーポートですが、一部のオプションについては後付けが難しいという制約があります。特に、屋根に取り付けるダウンライトやシームレスラインライトといった照明オプションは、後付けがほぼ不可能とされています。

これらのライトを後から追加するには、屋根をすべて解体して電気配線を通し、屋根材の加工や専用の部品に交換する必要があります。

この過程で屋根部分のやり直し工事が必要になり、結果的に大規模な工事となってしまうため、物理的に可能であっても現実的ではありません。さらに、解体時に屋根材が損傷したり、雨漏りが発生するリスクも考えられます。

そのため、これらのオプションを検討している場合は、カーポート本体の工事と同時に取り付けを行うことが強く推奨されます。事前にしっかりとオプションの必要性を検討し、後悔しないようにすることが重要です。

サイドスクリーンと着脱式サポート柱の取り扱いの手間

カーポートSCには、サイドスクリーンを追加することで風や雨を遮る効果を高めることができますが、このオプションには取り扱いの手間が伴います。(1台用の場合)

サイドスクリーンは柱の内側に取り付けられるため、風を受けやすくなり、強風時にはサポート柱が必要となります。そのため、着脱式のサポート柱がセットで提供されますが、このサポート柱の取り扱いが煩雑である点がデメリットとなります。

サポート柱は風が強いときに取り付け、普段は取り外して収納することが推奨されています。
収納場所はカーポートSCの柱、もしくはサイドスクリーンの補助柱です。

しかし、サイドスクリーン本体が柱の内側にあるため、サポート柱を取り付けたり外したりする際に、スペースが限られ作業がやや難しくなることがあります。

さらに、収納場所が限られているため、サポート柱を出し入れするたびに手間がかかり、頻繁に取り外しを行う場合にはストレスとなる可能性があります。

また、サポート柱の収納場所を別途確保しなければならない場合もあり、特に狭い敷地で使用する場合にはその設置スペースをどう確保するかも課題となります。

このような理由から、サイドスクリーンやサポート柱を導入する際には、これらの取り扱いの手間を十分に理解し、実際の使用状況に合うかどうかを慎重に判断することが大切です。

汚れやすさ

ブラックカラーの選択肢による汚れの目立ちやすさ

ブラックカラーの選択肢による汚れの目立ちやすさ

カーポートSCのデザインの魅力の一つに、ブラックカラーの選択肢があります。

特に、ブラックカラーはモダンで高級感があり、住宅の外観と調和しやすいことから非常に人気があります。また、天井を木調にできるオプションもあり、シックで洗練された雰囲気を演出することが可能です。

しかし、ブラックカラーには一つ大きなデメリットがあります。それは、汚れが非常に目立ちやすいという点です。

黒い表面はホコリや雨染み、花粉、鳥のフンなどの汚れが他の色よりも顕著に見えるため、定期的な清掃が必要になります。特に、雨が降った後には水滴が乾いて白い跡が残りやすく、これが美観を損ねる原因となります。

また、立地によっては、近隣の樹木から落ちる葉や花粉が付着しやすく、これも汚れとして目立つ要因になります。さらに、日常的な使用で生じる汚れや、車の排気ガスによるすす汚れも、ブラックカラーのカーポートでは非常に目立ちます。

このため、ブラックカラーを選択する際には、汚れが目立つことを念頭に置き、定期的にメンテナンスや清掃を行う覚悟が必要です。

特に、外観を美しく保ちたいと考える場合は、クリーニングの手間を惜しまずに行うことが重要です。それでもブラックカラーの高級感を重視するのであれば、その美しさを維持するための努力が求められます。

実際のところブラックは非常に人気があります。
また天井を木目調にする場合、本体はブラックになりますから、ブラックを選択される場合が多くなってきます。

他のカラーよりも汚れが目立つことは理解しつつも、やはりブラックを選択される方が多いという事実もあります。

カーポートSCのデメリット総括

この記事のまとめです。

  • 価格が非常に高い
  • 一般的なカーポートの約2倍から3倍の価格差がある
  • オプション追加でさらにコストが増加する
  • 完全遮光の屋根で日中でもカーポート下が暗い
  • 冬場は日光が入らず寒く感じることがある
  • 窓付近に設置すると室内が暗くなるリスクがある
  • 柱の上に屋根がなく、雨や日光が吹き込みやすい
  • 強風時に駐車スペースの一部が濡れる可能性がある
  • 柱が太く、基礎が大きいためデッドスペースが発生する
  • 狭い敷地では敷地を有効活用できない場合がある
  • 排水設計により、雨水が駐車場内に流れ込むリスクがある
  • 後方支持タイプは基礎が大きく、施工が制限される
  • 屋根に取り付けるライトの後付けが難しい
  • サイドスクリーンとサポート柱の取り扱いが手間
  • ブラックカラーは汚れが目立ちやすい
  • 定期的なメンテナンスが必要である
  • ブラックカラーは清掃の手間が増える

デメリットばかり紹介してきましたが、それ以上にメリットもたくさんあり、それ故にカーポートSCは売れまくっています。
メリットの項目も読んでみてくださいね!

ご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください!

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    この記事を書いた人

    リクシルのエクステリア商品の専門家。
    約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
    日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
    使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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