「ワイドカーポート」をお探しですね。戸建てにお住まいの方にとって、大切な愛車を雨や日差しから守りたい、2台以上の車をしっかり停めたい、というのは共通の願いかもしれません。毎日の車の乗り降りが少しでも快適になったら嬉しいですよね。
こんにちは!私たちはLIXIL商品の正規販売店として、日々多くのお客様のカーポート選びをお手伝いしています。ワイドカーポートといっても、デザイン、強度、機能、そして価格も様々。どれを選べばいいか迷ってしまう、というお声もよく耳にします。
このブログ記事では、LIXIL製品のプロとして、「ワイドカーポート」の基本的な知識から、LIXILの人気モデルの特徴、そしてご自宅に最適な一台を見つけるためのポイントまで、わかりやすく、そして親しみやすい言葉でお伝えしていきます。この記事を読めば、きっとあなたのお住まいとライフスタイルにぴったりのワイドカーポートが見つかるはずです。
一緒に理想のカーポートを探しましょう!
LIXILで見つける!理想のワイドカーポート選びの基本
ワイドカーポート選びは、お住まいの外観や使い勝手にも影響する大切なポイントです。まずは基本を押さえて、ご自身の希望に合うカーポートのイメージを具体的にしていきましょう。LIXILの豊富なラインナップの中から、最適な一台を見つけるための第一歩です。
そもそも「ワイドカーポート」って何?種類とメリット解説

「ワイドカーポート」という言葉、最近よく耳にするようになりましたね。これは、もともと2台以上の車を横に並べて停められるように、一体の広い屋根で設計されたカーポートのことを指します。
以前は、1台用のカーポートを2つ繋ぎ合わせる「合掌タイプ」(M合掌やY合掌)が2台用カーポートの主流でしたが、最近では見た目がすっきりしていて、接続部材が不要な「ワイドタイプ」が選ばれることが多くなりました。屋根の中央部分に継ぎ目がないため、より洗練された印象を与えるのが特徴です。価格面でもワイドタイプの方が少し手頃になる場合もあります。
では、ワイドカーポートを設置するメリットは何でしょうか?
まず一番は、大切な愛車を様々な外的要因から守れることです。雨による汚れや水垢、紫外線による塗装の色あせや内装の劣化、鳥のフン、冬場の霜などを防ぐことができます。特に紫外線はほぼ100%カットできる屋根材が多く、車を長持ちさせるのに役立ちます。
次に、日々の快適性が格段に向上します。雨の日でも濡れずに車の乗り降りができ、荷物の積み下ろしもスムーズです。小さなお子様がいるご家庭や、買い物帰りには特に重宝するでしょう。暑い夏の日には、直射日光を遮ることで車内温度の上昇を抑える効果も期待できます。
さらに、カーポートは単なる駐車スペースにとどまりません。自転車やバイクを置いたり、タイヤなどのカー用品を収納したりするスペースとしても活用できます。広い屋根の下は、雨天時の子供の遊び場や、DIY、バーベキューなどの趣味を楽しむスペースとしても使える可能性があります。選ぶデザインによっては、住宅の外観を引き立てるアクセントにもなり得ます。
我が家に合うのは?サイズ選びの重要ポイント

ワイドカーポートを選ぶ上で、サイズ選びは非常に重要です。単に車が収まるだけでなく、毎日の使い勝手に大きく関わってきます。「もう少し広ければよかった…」と後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
まず「幅(間口)」です。車2台を停める場合、最低でも5m(5000mm)は確保したいところです。しかし、これはあくまで最小限の目安。車のドアをスムーズに開閉したり、車の間を楽に通り抜けたりすることを考えると、5.4m(5400mm)以上あると快適性がぐっと増します。
特にミニバンやSUVなど大きめの車をお持ちの場合や、ゆとりを重視したい場合は、6m(6000mm)近い幅を検討するのも良いでしょう。LIXILのワイドカーポートには、4.8m、5.1m、5.4m、6.0mなど、様々な幅のモデルが用意されていますので、敷地や車種に合わせて選べます。
次に「奥行き」です。一般的な乗用車であれば、5m(5000mm)程度の奥行きがあれば駐車自体は可能です。しかし、車の前後にスペースがあると、トランクからの荷物の出し入れがしやすくなったり、自転車やタイヤなどを置くスペースとして活用できたりします。少し長めの車に乗っている方や、+αのスペースが欲しい方は、5.4mや5.7mといった奥行きを選ぶと良いでしょう。LIXIL製品にもこれらの奥行きサイズが設定されています。
最後に「高さ(柱高さ)」です。標準的な柱の高さ(標準柱、H22=2200mmやH23=2300mmなど)でほとんどの車種に対応できますが、ハイルーフの車(ワンボックスカーなど)に乗っている場合や、カーポート下の圧迫感を軽減したい場合は、高めの柱(ロング柱 H25=2500mm、H28=2800mmなど)を選ぶことをおすすめします。特にLIXILのフーゴシリーズは、標準柱でも2200mmと従来品より高めに設定されており、使いやすさが向上しています。
これらの寸法は、駐車する車種だけでなく、敷地の形状や使い方によって最適なものが異なります。ぜひ専門家にご相談いただき、ご自宅にぴったりのサイズを見つけてください。
デザインで選ぶ?強度で選ぶ?LIXILの多様な選択肢
ワイドカーポートを選ぶ際、「見た目」を重視するか、「丈夫さ」を優先するかは、お客様の考え方やお住まいの地域によって異なります。LIXILは、こうした多様なニーズに応えるために、幅広いラインナップを用意しています。
デザイン性を最優先するなら、LIXILのフラッグシップモデル「カーポートSC」がおすすめです。屋根材にアルミを採用し、ネジや雨樋といった要素を徹底的に隠したミニマルなデザインは、モダンな住宅と美しく調和します。まさに「カーポートのある風景を変える」ことを目指した、こだわりの製品です。

一方、台風が多い地域や、雪深い地域にお住まいの方にとっては、「強度」が最も重要な選択基準になるでしょう。そのような方には、「カーポートST」や「カーポートSW」が最適です。頑丈なスチール折板屋根を採用し、業界最高クラスの耐風圧強度(46m/秒相当)と、最大200cm相当の高い耐積雪性能を誇ります。大切な愛車を厳しい自然環境からしっかりと守る、頼れる存在です。


そして、「デザインも強度もバランス良く、価格も抑えたい」という方には、LIXILのスタンダードシリーズである「ネスカ」や「フーゴ」がおすすめです。ネスカは長年愛されてきた定番モデルで、安心感とコストパフォーマンスの高さが魅力です。

フーゴはネスカをベースに、耐風圧性能の向上(42m/秒相当)や柱の高さアップなど、基本性能を進化させた次世代スタンダードモデルと言えます。どちらのシリーズにも、すっきりとしたフラット屋根の「Fタイプ」、優しい印象のラウンド屋根の「Rタイプ」、そしてフーゴにはよりデザイン性の高いアーチ屋根の「Aタイプ」があり、住宅のスタイルに合わせて選ぶことができます。

このようにLIXILでは、お客様一人ひとりの優先順位や、お住まいの地域の気候条件に合わせて、最適なワイドカーポートを選べるよう、多様な選択肢をご用意しています。
屋根材で変わる快適性!LIXILのポリカーボネート・アルミ・FRP比較
カーポートの屋根材は、駐車スペースの明るさや夏の暑さ対策、そして見た目の印象を左右する重要な要素です。LIXILのワイドカーポートでは、主に以下の屋根材が使われています。それぞれの特徴を知って、ご自身の希望に合うものを選びましょう。

- ポリカーボネート板:最も一般的な屋根材で、光を通すのが特徴です。ガラスの約200倍ともいわれる耐衝撃強度を持ち、紫外線をほぼ100%カットします。
- 標準タイプ:クリアブルー、クリアブラウン、クリアマット(すりガラス調)などの色があります。適度な明るさを保ちつつ、車を保護します。クリアマットは光を拡散させるため、屋根の汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
- 熱線吸収タイプ:標準タイプに比べて、熱の原因となる赤外線(熱線)をより多くカットする性能を持っています。夏の車内温度の上昇を抑えたい場合に効果的です。ブルーマットSやクリアマットSといった、すりガラス調の色が中心で、標準タイプよりは少し暗くなりますが、遮熱効果は高まります。
- 熱線遮断FRP板DRタイプ:ポリカーボネートにガラス繊維を加えて強度を高めたFRP素材に、高い熱線カット性能を持たせた屋根材です。熱線カット率はLIXILの透過性屋根材の中で最も高く、省エネ効果も期待できます。防火性にも優れています。色はミストグレーSなど、落ち着いた色合いです。
- アルミ形材:「カーポートSC」シリーズで採用されている屋根材です。光を全く通さないため、紫外線を100%カットし、太陽光による熱も完全に遮断します。カーポート下は日陰になり、夏場でも涼しく感じられます。また、屋根の上の落ち葉や汚れが見えないのもメリットです。シャープでモダンなデザイン性を実現する上で欠かせない素材です。
- スチール折板:「カーポートST」や「カーポートSW」シリーズで使われる、波型の金属製屋根材です。非常に強度が高く、耐積雪性能や耐風圧性能に最も優れています。豪雪地帯や台風の多い地域で、最大限の安心感を求める場合に選ばれます。アルミ形材同様、光を通さないため、完全な日陰を作ります。

どの屋根材を選ぶかは、カーポートを設置する場所(リビングの前など明るさを確保したいか)、夏の暑さ対策の必要性、デザインの好み、そしてご予算によって変わってきます。以下の比較表も参考に、ご自身の優先順位に合わせて検討してみてください。
LIXILワイドカーポート 屋根材かんたん比較表
屋根材タイプ | 主な特徴 | 明るさ目安 (全光線透過率) | 熱線カット目安 (熱線カット率) | UVカット | デザイン性 | 主な対応シリーズ |
ポリカーボネート(標準) | 最も一般的、UVカット、豊富な色 | 31%~83% | 20%~37% | ほぼ100% | 標準 | ネスカ, フーゴ |
熱線吸収ポリカーボネート | 熱線を効果的にカット、車内温度上昇抑制 | 17%~80% | 36%~52% | ほぼ100% | 標準 (マット調) | ネスカ, フーゴ |
熱線遮断FRP板DRタイプ | 高い熱線カット率、省エネ効果、防火性 | 約30% | 約70% | ほぼ100% | 標準 (マット調) | ネスカ, フーゴ |
アルミ形材 | 100%遮光・UVカット、モダンデザイン、汚れが目立たない | 0% | 100% | 100% | ◎ (非常に高い) | カーポートSC |
スチール折板 | 最高の強度(耐積雪・耐風圧)、100%遮光 | 0% | 100% | 100% | △ (強度重視) | カーポートST/SW |
※透過率・カット率は代表的な色の参考値です。色によって異なります。
知っておきたい注意点と地域ごとの選び方
ワイドカーポートは多くのメリットがありますが、設置前に知っておきたい注意点もいくつかあります。また、お住まいの地域の気候に合わせて選ぶことも大切です。
まず注意点として、柱の存在が挙げられます。ワイドカーポートは通常4本以上の柱で屋根を支えます。敷地が狭い場合や駐車スペースに余裕がない場合、この柱が車の乗り降りやドアの開閉時に少し邪魔に感じることがあるかもしれません。これを避けるためには、設置前に車の動線やドアの開き幅を考慮し、十分な幅(間口)のカーポートを選ぶことが重要です。
次に、大きな構造物なので、圧迫感を感じたり、住宅のデザインと合わないと感じたりする可能性もあります。LIXILには様々なデザインのカーポートがありますので、ご自宅の外観との調和を考えて選ぶことが、満足度を高めるポイントになります。
費用面も無視できません。ワイドカーポートは1台用に比べて大きく、材料も多く使うため、それなりの設置費用がかかります。ご予算と希望する機能・デザインのバランスを考える必要があります。
また、カーポートは自然災害のリスクにも備える必要があります。耐積雪量を超える雪が降った場合は、屋根の破損を防ぐために雪下ろしが必要です。非常に強い台風や地震で、カーポートが損傷する可能性もゼロではありません。
だからこそ、地域ごとの選び方が重要になります。
雪が多い地域では、お住まいの地域の平均積雪量や最大積雪量を考慮し、それに十分耐えられる「耐積雪性能」を持つカーポートを選びましょう。LIXILの標準的なカーポートは耐積雪20cm相当ですが、積雪地域向けには50cm、100cm、150cm、最大200cm相当まで対応可能な「カーポートST」シリーズなどがあります。適切な耐雪性能のカーポートを選べば、頻繁な雪下ろしの手間や、雪の重みによる破損の心配を大幅に減らすことができます。
同様に、台風が頻繁に来襲する地域や、風が強く吹く場所では、「耐風圧強度」の高いカーポートを選ぶと安心です。LIXILの標準的なカーポートの耐風圧強度は38m/秒相当ですが、「フーゴ」シリーズや「カーポートSC」は標準で42m/秒相当、「カーポートST/SW」シリーズはさらに強力な46m/秒相当の強度を持っています。オプションでサポート柱を追加することで、さらに強度を高めることも可能です。
これらの点を踏まえ、ご自身の住環境やライフスタイルに合ったカーポートを選ぶことが、長く快適に使い続けるための鍵となります。
LIXILの人気ワイドカーポート徹底紹介!おすすめモデルとオプション
ここからは、LIXILが誇る人気のワイドカーポートシリーズを、それぞれの特徴や魅力とともに詳しくご紹介します。デザイン重視派から強度優先派、そしてバランス派まで、きっとお気に入りの一台が見つかるはずです。便利なオプションについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
デザイン重視派へ!「カーポートSC ワイド」の魅力
「カーポートは便利だけど、家の外観に合うおしゃれなものがいい…」そんなデザインにこだわる方に、私たちが自信を持っておすすめするのが「カーポートSC ワイド」です。従来のカーポートのイメージを一新する、洗練されたデザインが最大の魅力です。

その美しさの秘密は、「屋根と柱だけ」に見える究極のシンプルさ。屋根材には一般的なポリカーボネートではなく、全てアルミ形材を使用しています。これにより、屋根そのものが構造体となり、梁や垂木といったフレーム(中骨)を見せない「中骨レス」デザインを実現しました。屋根の厚みはわずか40mmと非常に薄く、シャープな印象を与えます。
さらに、細部へのこだわりも徹底しています。雨水を流すための雨樋は屋根と柱の内部に完全に隠され、固定用のネジやボルトも外側からは見えない「ノイズレス設計」。これにより、生活感を感じさせない、まるで住宅の一部のような佇まいを実現しています。カラーも、金属光沢を抑えたマットな質感のブラック、シャイングレー、ナチュラルシルバーといったモダンな色が揃い、柱と屋根の色を変えるツートンコーディネートも可能です。
デザイン性だけでなく、機能面も優れています。アルミ製の屋根は紫外線を100%カットし、太陽光による熱も完全に遮断します。これにより、真夏の車内温度の上昇を大幅に抑え、大切な車の塗装の色あせや内装の日焼けを防ぎます。また、屋根の上に落ち葉などが溜まっても、下からは見えないため、常にすっきりとした見た目を保てます。
標準的な性能として、耐風圧強度は42m/秒相当、耐積雪性能は20cm相当を備えています。雪が多い地域向けに耐積雪50cm相当のタイプも用意されています。サイズは、幅が約4.8m、5.4m、6.0m、奥行きが5.0m、5.7mなど、一般的な駐車スペースに対応できるバリエーションがあります。
価格帯はLIXILの中でもプレミアムな位置づけとなり、工事費込みで70万円台後半から90万円程度が目安となりますが、その美しいデザインと機能性は、価格に見合う価値を提供してくれるでしょう。ご自宅のファサードを格上げしたい方に、ぜひ検討していただきたいモデルです。正確な価格は、サイズや仕様、設置条件によって異なりますので、ぜひ一度お見積りをご依頼ください。
頼れる強度!雪や風に強い「カーポートST/SW ワイド」
日本は台風や大雪など、厳しい自然環境に見舞われることも少なくありません。「カーポートを設置するなら、何よりもまず丈夫さを重視したい」とお考えの方に最適なのが、LIXILの「カーポートST ワイド」および「カーポートSW ワイド」です。これらのシリーズは、LIXILのカーポートラインナップの中で最高の強度を誇り、大切な愛車と暮らしの安心を守ります。

その強さの源は、屋根材に採用されている頑丈な「スチール折板(せっぱん)」です。ガルバリウム鋼板などの金属製の波板を重ね合わせた構造で、非常に高い強度を発揮します。これにより、業界最高水準となる耐風圧強度46m/秒相当を標準で実現。近年大型化する台風の強風にも耐えうる設計となっています。屋根材自体に重量があるため、風による屋根の吹き上げにも強いのが特徴です。

耐積雪性能も非常に高く、お住まいの地域の降雪量に合わせて、50cm相当、100cm相当、150cm相当、そして最大で200cm相当まで対応可能なモデルが用意されています。豪雪地帯にお住まいの方でも、雪下ろしの頻度を大幅に減らし、雪の重みによるカーポートの倒壊リスクを最小限に抑えることができます。
デザイン面では、強度を最優先した直線的で骨太な印象ですが、柱や梁の形状を工夫することで、モダンな住宅にも調和するよう配慮されています。カラーは落ち着いた色が中心です。
機能面では、スチール折板屋根は光を全く通さないため、100%の遮光性を持ちます。これにより、夏場の車内温度上昇を効果的に防ぎ、紫外線による車の劣化も完全に防ぎます。柱の本数は、サイズや求められる強度(特に耐積雪性能)によって異なり、2台用ワイドでも4本柱、6本柱、8本柱といったバリエーションがあります。3台用以上のさらに大きなサイズにも対応可能です。
価格帯は、その高い強度と使用される部材から、LIXILの中でもハイエンドクラスとなります。2台用ワイドの工事費込み価格目安としては、耐積雪50cm相当(カーポートSWなど)で70万円弱から、耐積雪100cm相当(カーポートST)で80万円程度からとなり、耐積雪性能が高くなるほど、またサイズが大きくなるほど価格は上がっていきます。
厳しい気象条件下でも、揺るぎない安心感を提供してくれる「カーポートST/SW ワイド」。雪や風への備えを万全にしたい方に、ぜひおすすめしたいシリーズです。ご自宅の条件に合わせた最適な仕様と価格については、専門家にご相談ください。
定番の安心感!「ネスカF/R ワイド」の特徴
「カーポートは欲しいけれど、あまり凝ったデザインや特別な機能は必要ない。信頼できて、価格も手頃なものがいい」そんな堅実派の方に人気なのが、LIXILのスタンダードカーポート「ネスカ ワイド」シリーズです。長年にわたり多くのお客様に選ばれてきた、定番ならではの安心感と優れたコストパフォーマンスが魅力です。
ネスカシリーズには、主に2つの屋根形状があります。
- ネスカF(フラットスタイル):屋根が直線的で、すっきりとしたフラットなデザインです。シンプルモダンな住宅や、直線的なデザインがお好みの方によく合います。
- ネスカR(ラウンドスタイル):屋根が緩やかなカーブを描く、アール(丸みのある)形状のデザインです。柔らかく優しい印象を与え、幅広い住宅スタイルにマッチする、最もポピュラーなタイプです。


どちらのタイプも、フレームはアルミ製、屋根材はポリカーボネートが標準です。ポリカーボネート屋根材は、紫外線をほぼ100%カットし、大切な車を日焼けから守ります。オプションで、夏の暑さを和らげる「熱線吸収ポリカーボネート」や、さらに遮熱効果の高い「熱線遮断FRP板DRタイプ」に変更することも可能です。
標準的な強度性能は、耐風圧強度が38m/秒相当(ネスカRは40m/秒相当という情報もあります)、耐積雪性能が20cm相当となっており、一般的な地域での使用には十分な性能を備えています。より強度が必要な場合は、オプションの補強材(耐雪風圧強化パッケージなど)を追加することも可能です。
サイズ展開も豊富で、幅(間口)は最大約6mまで、奥行きも約5.7mまで、柱の高さも標準(H22)、ロング(H25)、ハイロング(H28)と、設置場所や車のサイズに合わせて柔軟に選べます。フレームカラーや屋根材カラーのバリエーションも用意されています。
価格面では、LIXILのワイドカーポートの中でも比較的リーズナブルな設定となっており、コストパフォーマンスに優れています。工事費込みの目安価格としては、2台用ワイドでネスカRが20万円台前半から、ネスカFが30万円台後半からと、導入しやすい価格帯から設定されています。この手頃さと信頼性から、非常に人気の高いシリーズです(特にネスカRワイドは常に人気上位にランクインしています)。
「まずは基本的な機能があれば十分」「信頼できる定番品を選びたい」という方に、ネスカF/Rワイドは最適な選択肢となるでしょう。
進化したスタンダード!「フーゴF/R/A ワイド」の選択肢
「スタンダードなカーポートがいいけれど、性能やデザインにはもう少しこだわりたい」そんな方におすすめなのが、LIXILの「フーゴ ワイド」シリーズです。定番のネスカシリーズをベースに、基本性能やデザイン性、設置対応力をさらに進化させた、「次世代スタンダード」とも呼べるカーポートです。
フーゴシリーズには、3つの屋根形状があります。
- フーゴF(フラットスタイル):ネスカF同様、直線的でシャープなフラット屋根です。雨水は前後のどちらかに流れる構造です。
- フーゴR(ラウンドスタイル):ネスカRと同じく、優しい印象のカーブ屋根です。雨水は左右のどちらかに流れます。
- フーゴA(アーチスタイル):フーゴ独自のデザインで、Rタイプよりも少し平たいアーチ形状の屋根と、水平な梁を組み合わせたスタイルです。個性的ながらも住宅に馴染みやすいデザインです。雨水は左右に流れます。



ネスカシリーズからの主な進化点としては、まず「基本性能の向上」が挙げられます。標準仕様での耐風圧強度が42m/秒相当(一部モデルを除く)へとアップし、より風に強い設計になっています。また、標準柱の高さも2200mmと、ネスカよりも高く設定されており、ハイルーフ車でも余裕のある空間を確保しやすくなりました。
さらに、「設置対応力の高さ」もフーゴの大きな特徴です。敷地の形状に合わせて柱の位置を前後にずらしたり、梁を延長してアプローチ部分まで屋根をかけたり、敷地が斜めになっている場合に対応できる「異形対応」など、ネスカシリーズよりも柔軟なカスタマイズが可能になっています。施工面でも、ネジの改良などにより品質の安定と時間短縮が図られています。
標準的な耐積雪性能は20cm相当ですが、オプションで30cm、50cm相当まで対応可能です。屋根材もポリカーボネート(標準・熱線吸収)や熱線遮断FRP板DRタイプなどが選べます。
価格帯は、これらの性能向上や対応力の高さから、ネスカシリーズよりも少し高めの設定となります。工事費込みの目安価格としては、2台用ワイドで30万円台後半から40万円台半ば程度からが中心となります。
「標準的な価格帯の中で、より高い性能や設置の自由度を求めたい」という方に、フーゴF/R/Aワイドは魅力的な選択肢となるでしょう。
LIXIL人気ワイドカーポートシリーズ早わかり比較
シリーズ名 | 主な魅力 | 屋根形状 | 標準耐風圧 | 標準耐積雪 | 価格帯目安 |
カーポートSC ワイド | 最高のデザイン性、アルミ屋根 | フラット | 42m/秒相当 | 20cm相当 | 高価格帯 |
カーポートST/SW ワイド | 最高の強度、スチール折板屋根 | 折板 | 46m/秒相当 | 50cm~200cm相当 | 高価格帯 |
ネスカ F/R ワイド | 定番の安心感、コストパフォーマンス | フラット(F)/ラウンド(R) | 38m/秒相当(※) | 20cm相当 | 標準価格帯 |
フーゴ F/R/A ワイド | 進化した性能、デザイン・設置の自由度 | フラット(F)/ラウンド(R)/アーチ(A) | 42m/秒相当(※) | 20cm相当 | やや高価格帯 |
※耐風圧性能はモデルや仕様により異なる場合があります。最新の情報はご確認ください。価格帯目安は相対的なものです。
もっと便利に!LIXILカーポートのおすすめオプション
LIXILのワイドカーポートは、様々なオプションを追加することで、さらに便利で快適な空間にすることができます。ここでは、特におすすめのオプションをいくつかご紹介します。
- サイドパネル:カーポートの側面に取り付けるパネルです。横からの雨や雪の吹き込みを防ぐだけでなく、隣家や道路からの視線を遮り、プライバシーを守る効果もあります。高さや段数(1段、2段、3段など)、材質(屋根材に合わせたポリカーボネートなど)が選べます。価格はサイズや高さによって大きく異なり、片側の短いもので7万円程度から、高さのある複数段のものでは20万円を超える場合もあります。
- 物干しセット:カーポートの梁に取り付けて、洗濯物を干せるようにするオプションです。屋根があるので、外出中の急な雨でも洗濯物が濡れる心配がありません。特にリビングから近い場所にカーポートを設置する場合に便利です。標準的な長さと、少し長めのロングタイプがあります。価格は比較的お手頃で、2本セットで1万円台から2万円弱が目安です。
- 着脱式サポート柱:強風時や積雪時に、カーポートの強度を補助するための柱です。普段は取り外しておくことができ、必要な時だけ簡単に取り付けられます。台風が多い地域や、耐風圧・耐積雪性能がぎりぎりの場合に設置しておくと安心感が増します。価格はカーポートのシリーズや柱の高さによって異なり、ネスカ・フーゴ用で1セット(2~3本)あたり1万円台後半から、カーポートSC用では3万円前後からが目安となります。
- 照明:夜間の駐車や乗り降りの安全性を高め、防犯効果も期待できるオプションです。カーポートSCでは屋根に埋め込むスタイリッシュなダウンライトやシームレスラインライトが人気です。他のシリーズでも、柱に取り付けるスポットライトなどが用意されています。人感センサー付きを選べば、人が近づくと自動で点灯し、消し忘れもなく便利です。価格は照明の種類や個数、センサーの有無によって幅広く、スポットライトで3万円台から、カーポートSCのダウンライトセットでは8万円台から12万円以上するものもあります。
これらのオプションを組み合わせることで、単なる駐車スペースだったカーポートが、より多機能で快適な生活空間へと変わります。ご自身のライフスタイルに合わせて、必要なオプションを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:理想のワイドカーポート選びは、専門家にご相談を
さて、LIXILのワイドカーポートについて、基本的な知識から人気モデル、選び方のポイントまでご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ワイドカーポートを選ぶ際には、まずご自宅の駐車スペースに必要な「サイズ(幅・奥行・高さ)」を確認し、次に「デザイン」と「強度(耐積雪・耐風圧性能)」のどちらを優先するか、そして「屋根材」の種類(明るさや遮熱性)を考えることが大切です。
LIXILには、デザイン性を極めた「カーポートSC」、圧倒的な強度を誇る「カーポートST/SW」、信頼のスタンダード「ネスカ」、そして進化したスタンダード「フーゴ」といった、魅力的なワイドカーポートのラインナップが揃っています。さらに、サイドパネルや物干しセット、照明などのオプションを加えることで、より快適で便利なカースペースを実現できます。
たくさんの選択肢の中から、「我が家にとって最高のワイドカーポート」を見つけるのは、なかなか難しいかもしれません。カタログやウェブサイトの情報だけでは、実際の使い勝手や、ご自宅への収まり具合はイメージしにくいものです。
そんな時は、ぜひ私たちLIXIL製品正規販売店にご相談ください。専門知識を持ったスタッフが、お客様のご要望やお住まいの状況を詳しくお伺いし、最適なワイドカーポート選びをサポートさせていただきます。現地調査やお見積もりは無料で行っておりますので、どうぞお気軽にお声かけください。お客様の理想のカーライフを実現するために、全力でお手伝いさせていただきます。
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