カーポートにソーラーパネル導入前に知るべきメリット・デメリットと注意点

2024年8月30日2024年12月11日

ソーラーカーポートの導入を検討している方は、多くの情報に目を通していることでしょう。

ソーラーカーポートの価格や施工費用、リクシルなどのメーカー比較など、さまざまなポイントが気になるところです。

しかし、実際に導入した後に後悔しないためには、事前にしっかりとした知識を持つことが重要です。例えば、カーポートに太陽光を後付けする際の注意点や、ソーラーカーポートのデメリット、耐用年数について理解しておくことは欠かせません。

この記事では、ソーラーカーポートを導入する際のメリットとデメリット、さらに2台用の価格や元が取れるかどうかのシミュレーションまで、詳しく解説します。ソーラーカーの欠点を含めた全体像を把握し、後悔のない選択をするための情報を提供します。

この記事のポイント

ソーラーカーポートのメリットとデメリット
ソーラーカーポートの価格や施工費用の相場
ソーラーカーポートの耐用年数やメンテナンスの重要性
ソーラーカーポートの設置に際して後悔しないためのポイント

ソーラーカーポートの導入メリットとデメリット

ソーラーカーポートの導入で後悔しないために

ソーラーカーポートの導入を検討している方にとって、後悔しないためのポイントを知っておくことは重要です。
費用も高額ですし、長い間使うものですらね！

導入を決める前に「費用」「設置場所」「メンテナンス」の3つの要素をしっかりと確認することが大切です。

まず、費用についてですが、ソーラーカーポートは初期費用が高額です。設置費用に加えて、長期的な維持費用も考慮しなければなりません。

これに対して、どれだけの期間で費用を回収できるか、具体的なシミュレーションを行うことが必要です。特に、売電収入や電気代の削減効果を正確に見積もることで、経済的に無理のない導入計画を立てることができます。

次に、設置場所の選定です。ソーラーカーポートは太陽光を受けることで発電します。そのため、日当たりの良い場所に設置することが重要です。影になるような建物や樹木があると、発電効率が大きく低下する可能性があります。また、カーポート自体のサイズや設置スペースも考慮に入れる必要があります。これにより、後になって「思ったほど発電しない」といった後悔を防ぐことができます。

最後に、メンテナンスについても忘れてはなりません。ソーラーカーポートは長期間にわたり使用するものですので、定期的なメンテナンスが必要です。特に、太陽光パネルの汚れや劣化が発電量に影響を与えるため、定期的な清掃や点検を行うことが求められます。この点を疎かにすると、思ったようにコスト削減ができないと感じることになるかもしれません。

以上のポイントをしっかりと確認し、計画的に導入を進めることで、ソーラーカーポートの導入で後悔するリスクを最小限に抑えることができます。

ソーラーカーポートのデメリットとは？

ソーラーカーポートは、多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。これらを事前に理解しておくことで、導入後の後悔を避けることができます。ここでは、主なデメリットを3つ紹介します。

実は先程挙げた後悔しないための3つの要素が、そのままデメリットになり得ます。

まず、初期費用の高さ。ソーラーカーポートの設置には、通常のカーポートに加えて太陽光パネルやそれを支える設備が必要となり、そのための費用がかさみます。特に、2台分のカーポートであっても、設置費用は数百万円に達することが多く、この初期投資が大きな負担となる場合があります。このため、導入を検討する際は、費用対効果を十分に検討する必要があります。

次に、設置場所の制約です。ソーラーカーポートは太陽光を効率的に受けるため、十分な日当たりが必要です。しかし、設置場所によっては、周囲の建物や樹木の影響で発電量が大きく減少する可能性があります。また、カーポートのサイズや形状によっては、設置できるスペースが限られることもあります。このような場所の制約がある場合、思ったような発電ができないというデメリットがあります。

最後に、メンテナンスの手間です。ソーラーカーポートは、長期間にわたり使用するため、定期的なメンテナンスが必要です。特に、太陽光パネルの清掃や、パワーコンディショナーなどの機器の点検が欠かせません。これらのメンテナンスを怠ると、発電効率が低下し、経済的なメリットが十分に得られない可能性があります。また、メンテナンスには費用もかかるため、維持管理費用も考慮に入れる必要があります。

これらのデメリットを十分に理解した上で、自分の状況に合った判断を行うことが、ソーラーカーポートの導入において重要です。

カーポートに太陽光を後付けする場合の注意点

カーポートに太陽光パネルを後付けすることを検討している方には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。まず、カーポートの強度と耐荷重に十分な注意を払う必要があります。結論から言えば、後付けする場合は、カーポートが太陽光パネルの重量に耐えられるかを確認することが第一です。

理由として、太陽光パネルは一定の重量があり、カーポートがその重さに対応できないと、構造に負担がかかり、最悪の場合には倒壊する危険性があります。特に、積雪が多い地域では、パネルの重さと雪の重みが合わさり、さらに負荷がかかるため、強度が不十分なカーポートには後付けが難しいことがあります。

具体例として、設置前にカーポートの強度を計算し、太陽光パネルを支えるだけの十分な耐荷重があるかを確認することが必要です。これには、専門の施工業者に依頼して、事前にしっかりとした強度チェックを行ってもらうことが推奨されます。こうすることで、後からトラブルが発生するリスクを減らすことができます。

ソーラーパネルの重さは一般的に「積雪10cmの重さ」を考えておけば大丈夫とされています。

また繰り返しになりますが、太陽光パネルを後付けする場合、日当たりの良さも重要なポイントです。カーポートは通常、建物の近くに設置されているため、影ができやすく、発電効率が低下する可能性があります。設置場所の選定や、パネルの角度を調整することで、効率を最大限に引き出す工夫が必要です。

このように、カーポートに太陽光パネルを後付けする場合には、強度や設置場所など、さまざまな要素を慎重に検討することが重要です。これにより、長期間にわたり安全かつ効率的に太陽光発電を利用することができます。

ソーラーカーポートは元が取れますか？

ソーラーカーポートが元を取れるかどうかは、多くの人が関心を持つポイントです。結論から言えば、ソーラーカーポートは正しく設置し、条件が整えば、長期的に見て元を取ることが可能です。しかし、そのためにはいくつかの要素を考慮する必要があります。

まず、ソーラーカーポートの初期費用は一般的に高額であり、設置費用だけで数百万円かかることがあります。しかし、その後の電気代の削減や売電収入によって、この費用を回収することができます。特に、日当たりが良く、発電効率が高い場所に設置すれば、発電量が増え、より多くの電力を自家消費または売電することが可能です。

例えば、年間で得られる電気代の節約額が10万円、売電収入が5万円だとすると、年間で15万円の利益が生まれます。これにより、10～15年で初期費用を回収できる計算になります。ただし、この計算は電気代の変動や売電価格にも影響されるため、確実なものではありません。

また、設置場所や地域によっては、自治体からの補助金を受けられる場合もあります。これにより、初期費用の一部をカバーでき、回収期間を短縮することが可能です。

ただし、元を取るためには、定期的なメンテナンスやパネルの交換といったランニングコストも考慮する必要があります。これらの費用を差し引いた後でも、十分な利益が出るかを慎重に見極めることが大切です。

このように、ソーラーカーポートは条件が整えば元を取ることが可能ですが、設置前にしっかりとシミュレーションを行い、経済性を確認することが重要です。

ソーラーカーポートの価格と施工費用

ソーラーカーポートの価格と見積もり方法

ソーラーカーポートの価格は、設置する台数やパネルの種類、施工業者によって大きく異なります。

一般的には1台用で150万円から200万円程度、2台用になると200万円から250万円が相場です。しかし、これはあくまで目安であり、実際の価格は設置する場所や条件によって変動します。

見積もりを依頼する際には、まず設置する場所の条件を確認することが重要です。日当たりや設置スペース、周辺の影響を考慮し、最適なパネルの種類や設置方法を選ぶ必要があります。また、複数の業者から見積もりを取ることで、価格だけでなく施工内容や保証内容を比較することができます。

見積もりの際には、以下の点に注意しましょう。まず、総費用にはパネルの価格だけでなく、施工費やメンテナンス費用も含まれているかを確認します。また、長期保証があるかどうかも重要なポイントです。これにより、万が一のトラブルが発生した際にも安心して対応してもらうことができます。

ソーラーカーポートの価格は決して安くはありませんが、電気代の削減や売電収入によって、長期的には元を取ることが可能です。見積もりを依頼する際は、詳細な条件を業者に伝え、納得のいく価格と内容で契約することが大切です。

ソーラーカーポート 2台用の価格と選び方

ソーラーカーポートの2台用は、多くの家庭で選ばれる人気のサイズです。価格は一般的に200万円から250万円程度が相場ですが、設置する場所や選ぶメーカー、パネルの種類によって異なります。また、耐久性やデザイン性も価格に影響する要素です。

2台用のソーラーカーポートを選ぶ際には、まず家族構成や駐車スペースの広さを考慮しましょう。十分な発電量を確保するためには、日当たりの良い場所に設置することが重要です。また、設置後のメンテナンスや、将来的な拡張を見据えて耐久性の高い製品を選ぶことをおすすめします。

そして

カーポートとソーラーパネルを別々で工事するか
セット商品（一体型など）で工事をするか

でも考え方が変わります。

メーカーによっては、デザイン性に優れた製品や、積雪や風に強い製品もあります。例えば、リクシルなどの大手メーカーは、耐久性とデザイン性を兼ね備えた製品を提供しており、信頼性があります。価格が多少高くても、長期的な使用を考えると、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。

カーポート本体はアルミ製で屋根材はガルバリウム鋼板であることが多いです。
カーポート本体が鉄になると、非常に高額になってしまいます。

また、設置後に必要なメンテナンスや、長期的なコストも考慮しましょう。初期費用が高くても、電気代の削減や売電収入によって、長期的には元を取ることができます。2台用のソーラーカーポートは、家族のライフスタイルや将来の計画に合わせて、最適な選択をすることが大切です。

ソーラーカーポートリクシル価格の比較

ソーラーカーポートの導入を検討する際、信頼できるメーカーの一つにリクシルがあります。リクシルの折板カーポートは、デザイン性と耐久性が高く評価されており、幅広いラインナップが特徴です。ただし、製品によって価格は異なり、設置する台数やオプションによっても変わります。

リクシルでは

カーポート本体
ソーラーパネル

の両方を販売していますが、セットの商品はありません。（以前はありました）

合計価格は、1台用で約200万円前後、2台用で250万円から300万円程度が一般的です。また、設置場所や選ぶモデルによってはこれより高くなることもあります。例えば、積雪強度が強いモデルを選ぶと、さらに価格が上がる傾向があります。

リクシルはデザイン性にも優れており、住宅の外観にマッチした製品を選ぶことができます。リクシル製のソーラーカーポートは、多くの選択肢の中から自分のライフスタイルや予算に合ったものを選ぶことができるため、初めて導入を考える方にもおすすめです。

ソーラーカーポートの耐用年数はどれくらい？

ソーラーカーポートの耐用年数は、主にカーポートの構造部分と太陽光発電パネル部分に分けて考える必要があります。

一般的に、カーポートの構造部分、つまり屋根や柱などの耐久性は約15年から20年とされています。この期間は、使用する素材や地域の気候条件によっても変動しますが、適切なメンテナンスを行うことで長持ちさせることが可能です。

実績ベースと言うと、ソーラーパネルを載せるカーポートSW・ST（以前はテリオスポート）というカーポートを設置して20年以上経っているケースのほうが多いです。
一般的なポリカ屋根のカーポートが老朽化して撤去・処分をすることはありますが、折板カーポートは今のところ経験がありません。すべて現役です。

一方、太陽光発電パネルの耐用年数はさらに長く、通常20年から30年程度と見込まれています。太陽光パネルは、長期間にわたり安定した発電能力を維持するよう設計されており、30年近く使用できることも珍しくありません。ただし、発電効率は徐々に低下するため、年々発電量が減少していくことを考慮する必要があります。

また、ソーラーカーポート全体の耐用年数を延ばすためには、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。特に、太陽光パネルに関しては、汚れや破損が発生しないよう、専門業者による清掃や点検を定期的に行うことが重要です。これにより、最大限の発電効率を維持しつつ、長期間使用することができます。

総合的に見ると、ソーラーカーポートの耐用年数は、パネル部分と構造部分を合わせて20年以上と考えるのが一般的です。しかし、設置環境や使用状況によって変わるため、事前にしっかりと確認し、適切なメンテナンスを行うことが長く使うためのポイントです。