こんにちは、カーポート専門館の池本です。私は日頃からLIXIL製品を中心に、お客様の外構まわりのお手伝いをさせていただいています。中でも「カーポートSC」は、そのおしゃれなデザインで本当にたくさんのお客様からご好評をいただいている人気の商品なんですよ。
カーポートSCを検討されているお客様からよくいただくご相談の一つに、「サイズ選び」があります。「うちの車に合うサイズはどれだろう?」「2台置きたいけど、どのくらいの大きさがいいのかな?」といったご質問ですね。カーポートは一度設置すると簡単にサイズを変えられないものですから、ここはじっくり考えて、後悔しないサイズを選びたいですよね。
この記事では、カーポートSCのサイズ選びで失敗しないためのポイントを、特に1台用と2台用に絞って詳しく解説していきます。これを読んでいただければ、ご自宅にぴったりのカーポートSCのサイズを見つけるヒントになるはずですよ。
カーポートSCとは?なぜサイズ選びが大切なの?
家の外観がおしゃれになるカーポートSCの魅力

リクシルのカーポートSCは、そのシンプルで美しいデザインが最大の特徴です。
一般的なカーポートとは違い、屋根を支えるための梁が見えない「中骨レス」という新しい発想でつくられています。屋根部全体がアルミで構成されていて、強度を保ちながらも厚さわずか40mmという薄さを実現しているんです。
屋根と柱だけの構成が、どんな住宅にも美しく調和して、すっきりとした印象にしてくれます。また、カーポートにつきものだった雨樋が屋根と柱の中に内蔵されているので、外から見ても凹凸が少なく、ノイズレスなフォルムが実現されています。
ネジやボルトといった細かなパーツも、表から見えないように工夫されていて、徹底的にデザインにこだわっている点が素晴らしいと思います。
こういったデザイン性が高く評価されて、グッドデザイン賞やドイツデザイン賞など、数々の賞を受賞しているんですよ。
カラーバリエーションも豊富で、光沢を抑えた落ち着きのあるアルミ色の他に、木目調の色も用意されています。特に木目調の色は、温かい雰囲気のお家やナチュラルテイストの外観にぴったりで、住宅との一体感を演出できます。屋根材と柱の色を異なる色で組み合わせるツートンカラーも選べますよ。
期間限定で、より上質な質感にこだわったTextured Colorも登場しています。私自身、約20年エクステリアの仕事に携わっていますが、カーポートSCほどデザイン性の高いカーポートはなかなかありません。設置されたお客様からは、「家との調和が取れていてすごくおしゃれになった」「アルミ屋根で落ち着いた雰囲気になった」といった嬉しいお声をよくいただきます。
見た目だけじゃない!カーポートSCの優れた機能

カーポートSCの魅力は、デザイン性の高さだけではありません。機能性も非常に充実しているんです。
アルミ屋根は、太陽の熱線や紫外線を大幅にカットしてくれます。これによって、真夏の暑い日差しから車を守り、車内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
また、ポリカーボネート屋根のように光を透過しないため、屋根の下にプライベートな空間が生まれます。例えば、お子さんの遊び場として活用したり、ちょっとした作業スペースにしたりする場合も、上からの視線を気にせず過ごせますね。屋根がアルミなので、落ち葉や鳥のフンなどで屋根が汚れても、下から見上げた時に汚れが気になりにくいという利点もあります。

さらに、カーポートSCには多様な照明オプションがあります。空間全体を優しく照らすシームレスラインライトや、必要な場所を明るく照らせるダウンライト、光の向きを変えられるスポットライトやユニバーサルダウンライトなど、使い方に合わせて選べます。これらの照明は、夜間の安全性を高めるだけでなく、おしゃれな雰囲気を演出してくれます。人感センサー付きのライトを選べば、夜間に人が近づくと自動で明るく点灯するので、防犯効果も期待できますね。
耐積雪強度も優れており、積雪地域向けには50cmまで対応する高強度タイプ(SC1500)も用意されています。このタイプは、通常のモデルよりも柱が増えるなど、雪の重さに耐えられるような構造になっています。また、風に強い設計になっているため、風の強い地域でも安心して選べるという声も聞かれます。デザインだけでなく、こうした実用的な機能や耐久性も、カーポートSCが多くのお客様に選ばれる理由だと思います。
後悔しないために!カーポートのサイズ選びが重要な理由

カーポートSCを設置する上で、デザインや機能はもちろん大切ですが、実は「サイズ選び」も非常に重要なポイントなんです。
なぜサイズ選びが大切なのかと言うと、カーポートのサイズが、毎日の車の出し入れのしやすさや、駐車場での過ごしやすさに直結するからです。
例えば、車のサイズに対してカーポートが小さすぎると、駐車する際にぶつけそうになったり、車のドアを開ける時にカーポートの柱や屋根に当たってしまったりする可能性があります。特に、小さなお子さんがいるご家庭では、チャイルドシートへの乗せ降ろしなどでドアを大きく開ける機会も多いですから、十分な開口スペースを確保できるサイズを選ぶことが大切です。
逆に大きすぎても、敷地が無駄になってしまったり、費用が高くなってしまったりすることもあります。
また、今の車のサイズだけでなく、将来的に車を買い替える可能性があるか、家族が増えて車の台数が増える可能性があるかなど、将来のライフスタイルの変化も考慮に入れてサイズを検討することをおすすめします。

一度設置したカーポートのサイズを後から変更するのは、費用も手間もかかってしまいます。特に、屋根のサイズや柱の位置などは、基礎工事を伴うため、簡単に動かすことができません。サイズが敷地の形状や道路との関係に合っているかも重要です。
例えば、道路が斜めになっている場所に設置する場合、柱を長くする必要が出て、商品代がアップすることもあります。
こうした理由から、カーポートSCを設置する前には、今の状況だけでなく、将来のことや設置場所の条件もしっかり考慮して、慎重にサイズを選ぶ必要があるんですね。適切なサイズを選ぶことで、カーポートSCのシンプルで美しいデザインと優れた機能を最大限に活かすことができ、日々のカーライフがもっと快適になるはずです。
費用はどれくらい?カーポートSCの価格帯と他のカーポートとの比較

カーポートSCを検討される際に、やはり気になるのが費用ですよね。
正直なところ、カーポートSCシリーズは、一般的なポリカーボネート屋根のカーポートと比較すると、価格設定が少し高めになっています。
LIXILのカタログを見ると、カーポートSCの1台用(27-50型 標準柱 H22 アルミ色屋根の場合)の参考価格は523,700円からとなっています。2台用(54-50型 標準柱 H22 アルミ色屋根の場合)の参考価格は1,205,600円からとなっています。
これに加えて、設置するための工事費用が必要になります。カーポートSCの工事費は、サイズや設置場所の条件にもよりますが、2台用の場合で約15万円から25万円が目安とされています。一般的なポリカーボネート屋根のカーポートの工事費は約7万円から10万円程度なので、比較するとカーポートSCの工事費は少し割高に感じられるかもしれません。
本体価格と工事費を合わせると、カーポートSC 2台用を設置するための総費用は、最低でも約77万円から97万円程度を見ておいた方が良いでしょう。ただし、これらの価格はあくまで参考価格です。敷地の条件や選ぶオプションによっても金額は変わってきます。
また、カーポートの本体価格は、業者さんによってはカタログ価格から40~50%程度値引きして提示してくれる場合が多いです。業者さんによって値引き率や工事費用に差が出ることがあるので、いくつか相見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
価格だけを見れば他のカーポートの方が安価ですが、カーポートSCのデザイン性や機能性に魅力を感じるのであれば、その価格差に対する価値を感じられるかどうかで、選択は変わってくるかと思います。
カーポートSC 1台用・2台用のサイズ選びの具体的なポイント
1台用カーポートSCを選ぶ際のチェックリスト

1台用のカーポートSCを選ぶときには、まず今お使いの車のサイズを確認しましょう。
カタログやメーカーのウェブサイトで車の全長と全幅を調べてみてください。
次に、その車をカーポートの下に停めたときに、ドアの開閉に必要なスペースが十分に確保できるかどうかもイメージしてみましょう。特に、両側に壁や障害物がない場所でも、乗り降りする側にはある程度のスペースが必要になります。

カーポートSCのサイズは、幅(W寸法)と奥行き(L寸法)で表されます。例えば、1台用の基本的なサイズ展開としては、幅が2427mmや3022mmなどがあり、奥行きが5000mmや5700mmなどがあります。駐車する車のサイズに加えて、将来的に今よりも大きな車に買い替える可能性があるかどうかも考えておくと良いですね。
例えば、今は軽自動車だけど、将来的には普通車に乗りたいと思っているなら、少し大きめのサイズを選んでおくと安心です。また、柱の位置もサイズ選びと合わせて検討したいポイントです。カーポートSCの1台用は基本的に片側支持ですが、どこに柱が来るかで駐車の動線やドアの開閉に影響が出ることがあります。
特に、敷地が狭い場合や、駐車スペースの横に障害物がある場合は、柱の位置が重要になります。積雪地域向けの高強度タイプ(SC1500)を選ぶ場合は、1台用でも両側に柱が立つ構造になります。この場合、柱が2本増える分、車の出し入れの際に気を付けるポイントが増えるかもしれません。
実際に駐車している様子や、車のドアを開け閉めする動作をイメージしながら、最適なサイズと柱の位置を検討してみてください。もし不安があれば、専門の業者さんに相談して、アドバイスをもらうのが一番ですよ。
2台用カーポートSCを選ぶ際のチェックリスト

2台用のカーポートSCを検討されている場合、サイズの選択肢はさらに広がります。基本的なサイズ展開としては、幅が4808mm、5404mm、5999mmなどがあり、奥行きは5000mmや5700mmなどがあります。
まず、駐車したい2台の車のサイズ(全長と全幅)を確認しましょう。そして、その2台を並列に駐車したときに、それぞれの車の間にどのくらいのスペースが必要か、両側のドアを十分に開けられるかなどをイメージしてみてください。
特に、車の乗り降りの際に隣の車にドアが当たらないように、適切な駐車間隔を確保できるサイズを選ぶことが大切です。家族構成や車の利用頻度によっては、縦列駐車の方が効率的な場合もあります。カーポートSCには、並列駐車向けと縦列駐車向けのタイプがあるので、どちらの駐車スタイルが良いかも検討しましょう。
2台用カーポートSCの標準タイプは、通常4本の柱で屋根を支えますが、耐積雪強度が高いSC1500タイプでは柱の本数が6本になります。柱が多い方が強度は高まりますが、柱の位置によっては車の出し入れやドアの開閉の邪魔になる可能性も考えられます。

敷地の形状や、車を停める向き、将来的に車のサイズが変わる可能性なども考慮して、最適な幅と奥行き、そして柱の本数や位置を検討することが重要です。また、カーポートSCには後方支持タイプもあります。これは、屋根を後方の柱だけで支えるタイプで、駐車スペースの前方をより広く使いたい場合などに有効な選択肢となります。駐車スペースをどのように使いたいか、どのような駐車スタイルが良いかを具体的にイメージしながら、サイズとタイプを選んでみましょう。
設置場所の条件を事前に確認しましょう

カーポートSCのサイズを選ぶ際には、デザインや機能、車のサイズだけでなく、実際にカーポートを設置する場所の条件を事前にしっかり確認することがとても重要です。敷地の形状や広さはもちろんのこと、敷地に高低差がある場合や、設置予定場所に植栽や構造物がはみ出している場合などは注意が必要です。
植栽がある場合は、カーポートを設置する際に剪定や撤去が必要になり、その費用が発生することがあります。また、駐車スペースが道路に面していて、道路が傾斜になっている場合(左右で高さが違う場合)、カーポートの柱を長くする必要が出てきて、商品代がアップする可能性もあります。
さらに、すでに駐車スペースがコンクリートになっている場所にカーポートの柱を立てる場合、コンクリートに穴を空ける工事(ハツリ工事)が必要になり、工事費用が増えることがあります。これらの設置場所の条件によっては、追加の工事が必要になったり、カーポートの仕様が変わったりして、当初考えていた費用から変わってしまうこともあります。
事前にこうした条件を把握しておくことで、費用がどのくらいかかるのかを正確に把握しやすくなりますし、予期せぬ追加費用を防ぐことにもつながります。もしご自宅の敷地の条件について不安な点があれば、遠慮なく専門の業者さんに相談してみてください。プロの目で見てもらうことで、最適な設置方法や必要な工事について具体的なアドバイスをもらうことができます。
サイズ選びと一緒に考えたい!色やオプションの選び方

カーポートSCを選ぶ楽しみの一つに、豊富なカラーバリエーションや多彩なオプションがあります。サイズ選びと合わせて、ぜひこれらの選択肢もじっくり検討してみてください。
色は、住宅の外観との調和を考える上でとても大切です。アルミ色のシャイングレー、ナチュラルシルバーF、ブラックといった定番カラーの他に、木目調のオーク、チェリーウッド、クリエモカがあります。落ち着いた雰囲気のアルミ色はお家の外観を引き締めますし、木目調の色は温かみのある優しい印象にしてくれます。
屋根と柱の色を変えられるツートンカラーは、より個性的な外観を演出したい場合にぴったりですね。期間限定のTextured Colorも、高級感のある質感でおすすめです。そして、夜間の利便性や防犯性を高めてくれるのが照明オプションです。
カーポートSCには、ダウンライト、シームレスラインライト、スポットライト、エスコートスポットライト、そして新しく加わったユニバーサルダウンライトといった種類のライトがあります。ダウンライトは真下を明るく照らしてくれ、シームレスラインライトは屋根材に埋め込まれていてスタイリッシュな間接照明のような光を提供します。
エスコートスポットライトは、人が近づくとほんのり点灯してから明るくなる機能があり、夜間の安全確保と防犯に役立ちます。ユニバーサルダウンライトは光の向きを変えられるので、柔軟な照明計画が可能です。どの照明を選ぶかは、カーポートをどのような目的で使いたいかによって変わってきます。
夜間も明るく使いたいのか、雰囲気づくりを重視したいのかなどを考えて選んでみてください。その他にも、横からの雨や風、視線を遮るサイドスクリーンや、強風時の揺れを抑える着脱式のサポート柱といったオプションもあります。これらのオプションを組み合わせることで、より快適で機能的なカーポートSCを実現することができますよ。
理想のカーポートを実現!専門家への相談が一番の近道

カーポートSCのサイズ選びやオプション選び、そして設置場所の確認など、ご自身で全て判断するのはなかなか難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、ぜひ外構エクステリアの専門業者さんに相談してみてください。プロに相談することには、たくさんのメリットがあります。まず、専門家は敷地の状況やお客様のご要望を詳しくヒアリングし、最適なサイズや仕様を提案してくれます。自分では気づかなかった視点からのアドバイスをもらえることも多いです。
例えば、将来の車の買い替えや、車の出し入れの動線を考慮したサイズや柱の位置、敷地の形状に合わせた加工など、専門家ならではの提案を受けることができます。また、設置場所の地盤の状況や既存の構造物の有無など、専門知識がないと判断が難しい点についても、プロに確認してもらうことで安心して設置を進めることができます。
費用についても、正確な見積もりを出してもらえるのはもちろん、費用を抑えるための方法についても相談に乗ってもらえる場合があります。外構工事は、業者さんによって価格や施工能力に差が出やすい業界でもあります。後悔しないためには、複数の業者さんから相見積もりを取って比較検討することをおすすめします。その際には、価格だけでなく、提案力やデザイン力、施工能力、そして担当者のヒアリング力や信頼性なども含めて総合的に判断することが大切です。
私たちカーポート専門館は、LIXIL商品の販売や施工を全国で行っており、これまでたくさんのお客様のカーポートSC選びをお手伝いさせていただきました。私自身、エクステリアの専門家として約20年の経験があり、全国で60,000件以上のお客様と関わらせていただきました。
カーポートSCについて分からないことや、サイズ選びに迷っていることがあれば、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。専門家として、お客様一人ひとりに最適なカーポートSC選びを全力でサポートさせていただきます。
総括:失敗しないカーポートSCのサイズ選び:1台用・2台用のポイント
リクシルのカーポートSCは、そのシンプルで美しいデザインと優れた機能性で、多くのお客様に選ばれている素晴らしい商品です。
住宅との調和を大切にしたデザインは、きっとご自宅の外観をより一層おしゃれにしてくれるはずです。そんなカーポートSCを設置する際には、今回ご紹介したように、サイズ選びがとても重要になります。1台用、2台用ともに、今の車のサイズや将来的な変化、そして日々の車の使い方を考慮して、最適なサイズとタイプを選ぶことが、後悔しないための大切なポイントです。
また、設置場所の条件を事前に確認したり、デザインや機能性を高めるためのオプションも検討したりすることで、より理想に近いカーポートSCを実現できます。ご自身での判断が難しい場合や、色々な選択肢があって迷ってしまう場合は、ぜひ私たちのような外構エクステリアの専門家にご相談ください。
お客様のご要望や敷地の条件に合わせて、最適なプランをご提案させていただきます。お客様にとって最高のカーポートSCが見つかり、快適で安心なカーライフを送っていただけることを願っています。カーポートSCに関するご相談は、いつでもお気軽にカーポート専門館までお問い合わせください。
コメント