こんにちは!カーポート専門館の池本です。
私たちはLIXILさんの様々なエクステリア商品を全国のお客様にお届けするお手伝いをしています。特に最近、お客様からの注目度がぐっと高まっている商品の一つに、「カーポートSC」があります。
「おしゃれなカーポートを探しているんだけど…」「家を新築するんだけど、デザインに合うカーポートってあるのかな?」そんな風にお考えの方、カーポートSCという名前を聞いたことがあるかもしれませんね。見た目の美しさが大きな魅力のカーポートSCですが、そのデザインにはどんな秘密が隠されているのでしょうか?
今回は、LIXILのエクステリア専門家として約20年間この業界に携わってきた私が、カーポートSCの「美しさ」に焦点を当てて、その秘密や、なぜ多くの方に選ばれているのかを徹底的に解説したいと思います。
デザインのことだけでなく、機能性や、導入を検討する上で知っておいていただきたいポイントもお話ししますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。きっと、あなたのカーポート選びの参考になるはずですよ。
LIXILカーポートSCの「美しさ」の秘密とは?
カーポートSCがなぜこんなにも「美しい」と言われるのか、その秘密を探っていきましょう。これまでのカーポートの概念を大きく変えた、いくつかの特徴があるんです。
すべての部材をアルミ形材で構成した屋根

カーポートSCの最大の特徴は、屋根材も含めたすべての部材がアルミ形材でできていることなんです。これまでのカーポートの屋根材といえば、光を通すポリカーボネートが一般的でした。
もちろんポリカーボネートにも良い点はたくさんあるのですが、カーポートSCはあえて「脱ポリカーボネート」を目指したそうなんですね。
屋根がアルミでできているからこそ、光沢を抑えたマットな質感になり、住宅の外壁や周りの景色にも自然と馴染む、落ち着いた佇まいを演出できるんです。
このアルミ形材の屋根が、カーポートSCならではの独特な雰囲気を作り出しているんですね。見た瞬間に「あ、違うな」と感じさせる、そんな存在感があると思います。
梁や樋が見えないノイズレスデザイン

カーポートSCがすっきりして見えるのは、デザインから徹底的に「ノイズ(不要なもの)」を排除しているからです
。一般的なカーポートでは、屋根を支える梁や、雨水を流すための雨樋が下から見えたり、横から見えたりすることがありますよね。でも、カーポートSCは、梁や中骨、樋といった部材をすべて屋根と一体化させているんです。
屋根を見上げた時に、余計な骨組みが見えない「中骨レス」構造になっているので、非常にシンプルでフラットな印象になります。
この「ノイズレスデザイン」によって、まるで一枚の板が浮いているかのような、洗練された外観が実現されているんですね。このすっきりとした見た目が、現代的な住宅デザインととてもよく調和するんです。雨樋も後枠部分に内蔵されているので、デザインを損ないません。
光沢を抑えたマットな質感と豊富なカラー

カーポートSCの魅力の一つに、金属特有のギラつきを抑えたマットな質感があります。これが、高級感と落ち着きを与えてくれるんです。
カラーバリエーションも豊富に用意されています。定番の光沢を抑えた「シャイングレーF」「ナチュラルシルバーF」「ブラック」といったアルミ色だけでなく、屋根材に木目を取り入れた「オーク」「チェリーウッド」「クリエモカ」といった木調色もあります。
また、2025年6月から新色ダスクグレーも加わります!
木目調の屋根は、外壁に木材を使っているお家や、ナチュラルテイストのお家にぴったり合いますね。さらに、アルミ色の屋根とブラックの柱を組み合わせたツートンカラーも選ぶことができるんです。これだけカラーが選べるので、きっとお家の外観や周りの環境にぴったりの組み合わせが見つかると思いますよ。
どんな住宅にも調和するシンプルでミニマルなデザイン

カーポートSCのデザインは、徹底的に無駄を削ぎ落とした、シンプルかつミニマルなものです。この極限までシンプルなデザインだからこそ、和風、洋風、モダン、ナチュラルなど、どんなテイストの住宅にも不思議としっくりと馴染むんです。
カーポートSCを設置することで、お家のデザインを邪魔するどころか、むしろその美しさを引き立て、外観全体のグレードをぐっと上げてくれるような効果があると思います。
まるで最初からそこにあったかのように、自然に溶け込む佇まいは、多くのユーザーの方からも「自宅との調和が良い」「スタイリッシュな外観になった」と好評なんですね。まさに、住まいに調和することを追求して生まれたデザインと言えるでしょう。
数々の受賞歴が証明する革新性と佇まい
カーポートSCのデザインや技術は、専門家からも高く評価されています。
実は、カーポートSCはグッドデザイン賞を受賞しているんです。これは、デザイン性の高さを証明するものですよね。それだけでなく、2023年には長野県発明協会会長賞も受賞しているんですよ。
これはデザインだけでなく、技術的な革新性も認められたということなんです。審査員の方からは「2本の柱とアルミ押出材で構成された薄い一つの平面という極めてシンプルな構成でありながら、構造と設備面をしっかりクリアしている」という点が高く評価されたそうです。
地上からの人の目線を意識したデザインも評価のポイントになったとか。このように、デザインと技術の両面で認められている点が、カーポートSCの信頼性の高さにつながっているんですね。
美しさだけでなく、機能性と知っておきたいポイント
カーポートSCの魅力はデザインだけではありません。カーポートとしての機能性もしっかりと持ち合わせていますし、導入を検討する上で知っておくと良いポイントもいくつかあります。
わずか40mm!薄くても強いアルミ屋根の構造

カーポートSCの屋根は、見た目が薄くてすっきりしているのが特徴ですが、その薄さ、なんと約40ミリなんです。
これだけ薄いのに、カーポートの屋根として十分な強度を持っているというのは驚きですよね。その秘密は、屋根材自体を構造材として活用する独自の設計にあるんです。また、耐風圧強度も風速42m/s相当と、一般的なカーポートと比べても高い基準をクリアしています。
さらに、雪が多い地域向けに、積雪50cmに対応した積雪地域用モデルも用意されています。積雪地域用モデルでは、柱の本数を増やしたり、基礎を大きくしたりすることで、雪の重さに耐えられるような工夫がされているんです。このように、薄さを実現しながらも、強度や耐久性もしっかりと確保されているんですね。
プライバシー保護と使い勝手を高めるサイドスクリーン

カーポートSCには、オプションとして専用のサイドスクリーンが用意されています。
このサイドスクリーンも、屋根材と同じアルミ形材で作られているので、カーポート本体との一体感があり、デザインを損ないません。
サイドスクリーンを設置することで、外部からの視線をしっかりと遮ることができます。道路に面している場所や、お隣の家との距離が近い場所など、プライバシーが気になる場所に設置すると効果的ですね。
また、横からの雨風の吹き込みを軽減してくれるので、雨の日の車の乗り降りが楽になったり、カーポートの下を物置や作業スペースとして活用しやすくなったりといったメリットもあります。サイドスクリーンの高さはH800からH2800までいくつかの選択肢がありますよ。
夜間の安心と空間を演出する照明オプション

カーポートSCには、夜間の使い勝手や防犯性を高めるだけでなく、空間の演出にも役立つ様々な照明オプションがあります。
屋根に埋め込む「シームレスラインライト」は、ライン状の柔らかな光でカーポート下を均一に照らし、夜間も美しいデザインを際立たせます。
特定の場所を明るく照らせる「ダウンライト」や、光の向きを調整できる「スポットライト」もあります。これらの照明はLIXILさんの「美彩」シリーズで、カーポートSCのデザインに合うように考えられています。
配線も屋根内部にすっきり収まるので、見た目もきれいですよ。人感センサーと組み合わせれば、人の動きを感知して自動で点灯させることもできますし、最近では段調光対応のライトも登場して、夜間もほんのり明るくしておくといった使い方もできるようになっています。
選べるサイズとタイプ(1台用、2台用、後方支持、3台用など)

カーポートSCは、駐車する車の台数やお家の敷地に合わせて、様々なサイズやタイプから選ぶことができます。
最も一般的なのは1台用ですが、車を横に並べて2台駐車できる2台用や、3台用、さらには自転車用のミニタイプもラインナップされています。
2台用には、一般的な4本柱の両側支持タイプに加えて、2023年3月には前面に柱がない後方支持タイプが登場しました。後方支持タイプは、車の出し入れがしやすく、デザインもすっきり見えるのが特徴です。

敷地の形や使い方に合わせて、最適な柱の位置やサイズを選ぶことが可能なので、変形の敷地にも対応しやすいケースがあります。
積雪地域への対応と耐風圧強度

先ほども少し触れましたが、カーポートSCはデザイン性だけでなく、しっかりと強度も兼ね備えています。
標準仕様で耐風圧強度42m/sをクリアしており、強い風にも耐えられる構造になっています。さらに、雪が多く降る地域のために、耐積雪強度を高めたモデルも用意されています。
積雪50cmに対応したタイプでは、柱の本数が増やされ、基礎もより強固にするなど、雪の重みに耐えられるよう設計されています。お住まいの地域の気候条件に合わせて適切な強度のモデルを選ぶことが大切ですね。
もしご自身の地域に必要な耐積雪強度などが分からない場合は、専門家にご相談いただくのが一番安心だと思います。
カーポートSC導入前に確認したい価格帯と工事費用

カーポートSCはそのデザイン性と品質から、一般的なポリカーボネート屋根のカーポートと比較すると、価格が少し高めに設定されています。
例えば、1台用の本体定価は479,700円からとなっています。(2025年5月現在)
工事費を含めた総費用でいうと、1台用でおよそ35万円から41万円が目安となるでしょう。
2台用(両側支持)の場合は、本体定価が1,109,600円からで、工事費込みの総費用は約77万円から97万円程度が必要になることが多いです。
2023年に追加された後方支持の2台用は、本体価格が1,988,500円からで、工事費を含めると約145万円から170万円ほどが目安となります。
3台用となると、さらに高額になりますね。デザインに価値を感じていただける方にとっては十分に見合う価格だと感じられることが多いようですが、予算計画はしっかりと行うことが重要です。
導入後の注意点(雨水、採光、サポート柱)

カーポートSCを導入する前にいくつか知っておいていただきたい注意点もあります。
まず、雨樋が屋根と一体化しているため、雨が止んだ後も雨樋の構造上、水抜き穴からしばらく水が垂れることがあります。これは故障ではなく設計上の仕様なのですが、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
また、アルミ屋根は光を通さないため、屋根の下は日中でも暗くなります。リビングの窓の前などに設置する場合は、室内に入る光が減る可能性がある点に注意が必要です。
さらに、1台用の片側支持タイプにサイドスクリーンを取り付ける場合、強風時に使用する着脱式のサポート柱もセットで付いてくるのですが、サイドスクリーンが手前に来るため、サポート柱の収納が少し煩雑になることがあるようです。これらの点は、事前に理解しておくと安心ですね。
まとめ:カーポートSCで理想のカースペースを実現しませんか?
LIXILカーポートSCのデザインの秘密や、機能性、そして導入にあたって知っておきたいポイントについてお話しさせていただきました。アルミ形材で構成されたノイズレスなデザイン、マットな質感、豊富なカラーバリエーション、そして住まいとの美しい調和。
これらの要素が組み合わさることで、カーポートSCはこれまでのカーポートにはなかった「美しさ」を実現しているんですね。そして、そのデザイン性は多くの賞を受賞することで認められています。
美しさだけでなく、わずか40mmの薄さで高い強度を確保していたり、プライバシーを守るサイドスクリーン、夜間を彩る照明オプションなど、カーポートとしての機能性もしっかりと持ち合わせています。1台用から3台用、後方支持タイプまで、様々なバリエーションが用意されているので、お家の状況やニーズに合わせて選べるのも嬉しい点です。
価格は一般的なカーポートと比べて高めではありますが、デザイン性や品質にこだわたい方にとっては、十分にご満足いただける製品だと思います。雨樋の水垂れや屋根下の暗さといった点は事前に理解しておくと、よりスムーズに導入を進められるでしょう。
私たちカーポート専門館では、LIXILさんのカーポートSCをはじめ、様々なエクステリア商品を取り扱っています。今回ご紹介したカーポートSCについて、もっと詳しく知りたい、うちの敷地にはどんなサイズやタイプが合うのか相談したい、具体的な見積もりを知りたい、といったご要望がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、お客様一人ひとりの状況に合わせて最適なプランをご提案させていただきます。
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