こんにちは、コウケンNETの池本です。業界で20年ほど、お客様のエクステリア工事をお手伝いさせていただいています。
さて、この記事を読んでくださっているあなたは、きっと「カーポートを、できるだけ安く設置したい」と考えて、情報を集めている最中なのではないでしょうか。
「カーポート 安く」と検索すると、たくさんの情報が出てきますよね。「50%OFF!」「激安工事費込み!」といった魅力的な言葉が並ぶ一方で、「安かろう悪かろうで失敗した」「施工不良でトラブルになった」なんていう、不安になるような話も目にするはずです 1。
「一体、何を信じたらいいんだろう…」
「高価な買い物だから、絶対に後悔したくない」
「でも、予算は限られているし…」
そんなふうに、期待と不安の間で、心がモヤモヤしてしまっていませんか?
安いのは嬉しいけれど、安すぎるのはなんだか怖い。でも、何が「適正な価格」で、どこからが「危険な安さ」なのか、その基準が分からなくて困ってしまう。そして何より、「家族が毎日使うものだから、安全性だけは絶対に妥協したくない」という強い想いがある。
もし、あなたが今、そんな風に感じているのなら、その感覚はとても正しいものです。その慎重な気持ちこそが、後悔しないカーポート選びの、何より大切な第一歩だと私は思います。

少しだけ、私の仕事に対する考え方をお話しさせてください。
私は、エクステリア専門の会社を経営していますが、単に商品を売って工事をすることが仕事だとは考えていません。私たちの仕事は、工事が完了してお客様にお引き渡しをしてからが、本当のお付き合いの始まりだと思っています。
なぜなら、カーポートは何年、何十年と、あなたの家族の暮らしに寄り添うものだからです。設置したときが100点満点なのは当たり前。大切なのは、5年後、10年後、そして20年後も、「コウケンNETに頼んで良かった」と心から安心して使い続けていただけることです。
だからこそ、私は「売りっぱなし」にするような仕事が、大嫌いです。目先の安さだけを追求して、品質や安全性を少しでも犠牲にするようなご提案は、決してしません。それは、長期的な視点で見れば、お客様にとっても、そして私たちにとっても、必ず不幸な結果を招くと知っているからです。
この記事では、商品を売るためのセールストークは一切しません。その代わり、私がこの業界で20年間培ってきた知識と経験のすべてを使って、「カーポート選びで後悔しないために、本当に大切なこと」を、誠心誠意お伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたの心の中にあったモヤモヤが晴れ、ご自身の家族にとって何がベストな選択なのか、自信を持って判断できるようになっているはずです。
「カーポートを安く」の言葉の裏に隠された、あなたが知るべき2つの真実
「カーポートを安く済ませたい」という気持ちは、とても自然なことです。しかし、その言葉の裏には、知っておかなければならない大切な真実が2つあります。これを知っているかどうかで、あなたの10年後の満足度が大きく変わってきます。
真実①:なぜ「安すぎるカーポート」は危険なのか? ― 価格の裏にある強度と耐久性の問題

まず、なぜ極端に安いカーポートが存在するのか、その理由からご説明します。「オリジナル商品」や「PB(プライベートブランド)商品」がその代表例です。
これらの商品が安い主な理由は、メーカー品に比べて部材の厚みを薄くしたり、仕様を簡素化したりして、徹底的にコストを削減しているケースがあるからです。例えば、カーポートの骨格となるアルミの厚みが薄ければ、当然、材料費は安くなります。しかし、それは同時に「強度」を犠牲にしていることを意味します。
特に注意していただきたいのが「耐風圧強度や基準風速」という性能です。これは、どれくらいの強さの風に耐えられるかを示す数値なのですが、安い商品は、LIXILなどの一流メーカーが定めている基準よりも低く設定されていることがほとんどです。
「少しくらい弱くても、うちは大丈夫だろう」と思われるかもしれません。しかし、日本は世界的に見ても台風が多い国です。数年に一度、想像を超えるような強風が吹くことも珍しくありません。そんなとき、強度の低いカーポートは屋根が吹き飛ばされたり、柱が歪んでしまったりするリスクが格段に高まります。
耐風圧強度と基準風速V0が同じ数字であっても強度が同じとは限りません。耐風圧強度はメーカー独自に設定していて、基準風速V0は各メーカー共通の指標です。
さらに深刻なのは、万が一破損してしまった後のことです。メーカー品であれば、交換用の部品が供給されているため修理が可能ですが、安価なオリジナル商品の場合、そもそも交換部品が用意されていなかったり、販売したお店に連絡しても「保証対象外です」と言われて対応してもらえなかったりするケースがあります。
そうなると、修理もできず、結局はすべて撤去して新しく設置し直すしかありません。そうなれば、「安物買いの銭失い」どころか、余計な出費と多大なストレスを抱えることになってしまいます。見た目がそっくりでも、数万円の価格差の裏には、こうした大きなリスクが隠れているのです。
真実②:なぜ「良い商品」だけでは不十分なのか? ― 職人の技術が未来の安心を左右する

もう一つの真実は、いくら性能の良いカーポートを選んでも、それを設置する「工事の質」が低ければ、まったく意味がないということです。むしろ、性能が高い商品ほど、しっかりとした施工技術が求められます。
カーポートの安全性において、最も重要なのが「基礎」です。カーポートの柱は、ただ地面に置くだけではありません。規定の深さまで地面を掘り、そこに柱を立て、コンクリートを流し込んで固めることで、初めて頑丈な土台が完成します。この見えない部分の工事こそが、カーポートの寿命と安全性を決める心臓部なのです。
しかし、残念ながら、価格の安さだけを売りにする業者の中には、この基礎工事で手を抜くところがあります(実際に立て直しに行ったこともあります)。例えば、規定の深さまで掘らなかったり、コンクリートの量を減らしたりするのです。なぜなら、基礎は完成後には見えなくなってしまうため、手抜きがしやすいからです。
経験の浅い職人や、一日に何件も現場をこなさなければならないような薄利多売の業者では、こうした手抜きが起こりやすくなる可能性があります。その結果、数年後にカーポートが傾いたり、強風でグラグラ揺れたり、最悪の場合は倒壊してしまったりする事故につながるのです。
カーポートは、あなたとあなたの家族、そして大切な愛車を守るための「家の設備」です。だからこそ、商品の性能を100%引き出し、長期にわたって安全を確保できる、確かな技術を持った職人による工事が不可欠なのです。
「カーポートを安く」そして「賢く」実現する、プロが教える具体的な方法
では、どうすれば「安さ」と「安心」を両立させ、賢い選択ができるのでしょうか。ここからは、私がプロの視点からおすすめする具体的な方法をお伝えします。
価格と品質の最適解。LIXIL「ネスカ」が賢い選択である理由
「安すぎるのは怖い、でも高級品は予算的に難しい…」そんな方に、私が自信を持っておすすめするのが、LIXILの「ネスカ」というカーポートです。




ネスカは、LIXILという国内トップクラスのメーカーが作っている、いわば「これからのベーシック」となる商品です。なぜ私がネスカをおすすめするのか、それには3つの明確な理由があります。
第一に、「品質と価格のバランス」が非常に優れている点です。
1台用なら工事費込みで約15万円から、2台用でも約28万円からと、一流メーカー品でありながら、非常に良心的な価格設定になっています。これは、先ほどお話しした「安すぎるカーポート」とは一線を画す、品質が担保された上での「適正価格」です。
第二に、「安心の基本性能」を備えている点です。
ネスカの基本的な基準風速V0は34m/秒~38m/秒相当に設定されています。これは、一般的な気象条件下において、十分な強度を持つことを意味します。もちろん、台風が頻繁に来る地域や、より高い安心を求める方のために、強度を高めるオプションも用意されています。こうした選択肢があるのも、メーカー品ならではの強みです。
第三に、「暮らしに寄り添うデザインと機能性」です。
屋根は圧迫感の少ないフラットなデザインで、どんな住宅にも馴染みやすいのが特徴です。また、将来的に背の高いミニバンなどに乗り換える可能性も考慮し、柱の高さも余裕を持たせた設計になっています。こうした細やかな配慮が、10年後、20年後の暮らしやすさにつながるのです。
項目 | 1台用(ネスカF レギュラー) | 2台用(ネスカF ワイド) |
工事費込み価格の目安 | 約15万円~ | 約33万円~ |
基本的な耐風圧強度 | 基準風速V0=36m/秒相当 | 基準風速V0=36m/秒相当 |
特徴 | シンプルでモダンなフラットデザイン。信頼できるメーカー品質。将来の車の買い替えにも配慮した設計。 | 駐車スペースを広々使えるワイド設計。ご夫婦での利用や来客時にも便利。 |
こんな方におすすめ | 初めてカーポートを設置する方。コストと品質のバランスを重視する方。 | ご夫婦で車をお持ちの方。自転車なども置きたい方。長期的な利便性を求める方。 |
数万円の違いで、得られる安心感は全く違います。目先の安さに飛びつくのではなく、LIXIL「ネスカ」のような信頼できるメーカーの製品を、「賢い投資」として選ぶこと。それが、後悔しないための最も確実な道だと私は考えています。
見積書で本当に見るべきは「総額」ではない。未来の安心を守るチェックポイント
信頼できる商品を選んだら、次は信頼できる業者を選ぶ番です。その際に最も重要なのが「見積書」のチェックです。多くの方は総額だけを見て比較しがちですが、それでは本当の良い業者は見抜けません 3。
未来の安心を守るために、見積書では必ず以下の3つのポイントを確認してください。
- 商品の「正式名称」が正確に記載されているか?「カーポート 1台用 一式」のような曖昧な書き方ではなく、「LIXIL ネスカF レギュラー 24-50型 標準柱 ポリカーボネート屋根」のように、メーカー名、商品名、サイズ、仕様までが正確に記載されているかを確認します。これにより、「似ている安い商品」にすり替えられるのを防ぎます。
- 工事内容の内訳と「追加費用」の可能性が明記されているか?「基本工事費」に何が含まれているのか、内訳を確認しましょう。また、駐車スペースの地面がコンクリートの場合、柱を立てるためにコンクリートを壊す「ハツリ工事」や、その際に出るガラ(コンクリート片)の「処分費」など、追加費用が発生する可能性があります。誠実な業者であれば、こうした可能性についても事前にきちんと説明してくれます。
- 保証が明記されているか?万が一の不具合の際に、どのような保証で対応するのかを明確にするためにも、しっかりと明記されているかを確認することが非常に重要です。
これらのポイントが曖昧な見積書を出す業者は、残念ながら信頼できるパートナーとは言えません。見積書は、その会社の仕事に対する誠実さを映す鏡なのです。
お客様の声に学ぶ、賢い選択 ― 「コウケンNETで良かった」本当の理由
ここまで、私が大切にしている考えや、プロとしての知識をお伝えしてきました。最後に、実際に私たちが工事をさせていただいたお客様からいただいたお声を紹介させてください。
これは、カーポートを設置させていただいた、神奈川県のS様からいただいたアンケートの一部です。
Q. コウケンネットの安心できた点と不安になった点を教えてください。
安心→細かいやり取りをして下さったところ。
不安→見積もりに来て下さった方が当日に施工して下さると聞いていましたが、違う施工士が来られたところ。
Q. 施工業者の安心できた点と不安になった点を教えてください。
とても真面目に黙々と作業をして下さり、仕上がり後も丁寧に柱の作業汚れの拭き上げしてくれました。不安になった点は特にありません。
このお声で私が特に嬉しかったのは、「細かいやり取りをして下さったところ」に安心していただけた点です。
私たちは、お客様の不安を少しでも解消できるよう、工事の前から何度もご連絡を取り合い、ご納得いただけるまで説明を尽くすことを大切にしています。また、当日の職人が真面目に、そして丁寧に仕事をしたことがお客様に伝わったことも、本当に嬉しいことでした。
価格はもちろん大切です。しかし、最終的に「ここに頼んで良かった」と思っていただけるかどうかは、こうした一つひとつの丁寧な対応や、誠実な仕事の積み重ねによって決まるのだと、私たちは信じています。
あなたのカーポート選びが、「最高の未来」への第一歩になるように
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
「カーポートを安く、でも後悔なく設置したい」というあなたの悩みに、一つの答えが見つかっていれば幸いです。
結論をまとめると、カーポートで後悔しないために最も重要なのは、「品質と価格のバランスが取れた、信頼できるメーカーの製品を選ぶこと」そして「その製品の性能を100%引き出してくれる、誠実で技術力の高い工事業者を見つけること」、この2つに尽きます。
目先の数万円を節約するために、この先10年、20年の安心を失ってしまうのは、あまりにも悲しいことです。
想像してみてください。
雨の日、買い物帰りに荷物で両手がふさがっていても、濡れることなく玄関まで行ける毎日。夏の強い日差しや、鳥のフンから、大切な愛車がしっかりと守られている安心感。冬の朝、車のフロントガラスについた霜を取る手間から解放される、ゆとりのある時間。
正しいカーポート選びは、こうしたささやかだけれど、かけがえのない快適な未来への第一歩です。
もし、あなたがカーポートについて「もう少し詳しく聞いてみたい」「うちの場合はどうなんだろう?」と少しでも思われたなら、どうぞお気軽にご相談ください。
もちろん、無理に契約を迫るようなことは一切ありません。私の役目は、あなたの不安に寄り添い、専門家として誠実なアドバイスをさせていただくことです。
あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。しつこい営業は一切しませんのでご安心ください。
コメント